
- もったいないから割らないで!
- 泡盛はロックで飲むものでしょ?
泡盛初心者・泡盛好き、どちらからもよく言われます。
泡盛を割ることはもったいないのか?
泡盛はオンザロックが美味しく飲めるのか?
泡盛マイスターが真面目に考えてみました。
目次【本記事の内容】
泡盛が誤解されていると思うこと
泡盛初心者でオンザロック派の方の話を聞いていると「どうせ飲むなら割らないで飲みたい」、古酒では特にそんな想いが伝わってきます。
泡盛は度数が高いことが敬遠する理由になっているにも関わらず、なんでそのままで飲みたいの?
ここが気になってつっこんで聞くと、30度の泡盛はできたてから30度と思っているような反応がかえってくることがあります。
というのも。僕のオリジナル泡盛の12度が割り水で調整していると知ると
「水で薄めているんですか?」と冷めた反応が返ってくるときがあります。
出来たてから12度の泡盛と思っている人が多いみたいです。

- 25度も
- 30度も
- 40度、44度の泡盛だって
蒸留仕立ての原酒から考えれば水で薄めてますから~!! 加水してますから!!
- ここが十分に伝わっていないから
- 泡盛を醸造酒と混同しているから
濃い味わいや度数の高い泡盛こそがいい泡盛というような、偏った認識が生まれるんじゃないかなと。
濃い味わいや度数が高い泡盛も基本的に加水しています。

でもなぜ泡盛は30度が多いのでしょう?
12度の商品を造ってみた経験からいうと、高い度数で小さなボトルに入れた方が送料やら梱包の手間が楽なのはよくわかりました。
他にも理由はあるかもしれませんし、なにか歴史的な背景があるのかもしれません。
強い・きついと誤解されている泡盛も原酒を加水して商品にしていることが伝われば、自分が飲みやすいと思うように割ったりして飲んでもらうきっかけになると思うのですが、どうでしょう?
泡盛をロックで飲みたい理由は?
ここ数年、ずっと気になっていること。
泡盛はロックで飲むもの(なんならロックで飲むのが一番美味い) と思っている人が多いこと。
沖縄物産展の泡盛BARに立っているときに泡盛の飲み方を聞くとオンザロックのオーダーがダントツに多いです。

泡盛って強いですよね?
どうしようかな・・・
はじめはこんな反応なのに飲むとなったら泡盛はオンザロック派がほとんど。ほんと不思議です。
オンザロックにすると泡盛が冷やされて香りが立ちにくいから飲みやすくしたいというのが理由だろうと思います。
冬場のテイスティング勉強会は泡盛が冷え切ってしまっているので、香りが立たない、立たない(汗)
氷で冷やして泡盛の香りを立ちにくくする。 泡盛を飲みなれてない人はそれでいいと思います。お酒は嗜好品なので好きな飲み方で楽しめば(^^)
泡盛らしさが好きなんですよね?
泡盛初心者はともかく、泡盛好きがオンザロックを好むのも飲みやすくするため?
泡盛好きでも古酒の芳醇な香りが苦手な人もいるので、そういう人がロックを好むのはわからないでもないですが・・・泡盛らしい濃いのが好きといいながら、泡盛の香りが立ちにくいオンザロックにこだわっているとしたらその理由が知りたいですね。
その方がもったいなくないですか?
僕は普段は氷なしの水割り派ですが、オンザロックにする時は冷やして飲みたいときです。
氷で冷やすと香りが立ちにくいのはわかってますが、それでも冷やして飲みたい。今年の猛暑は冷やさないと飲みにくかったのでだいぶオンザロックのお世話になりました(^^♪
ちなみにテイスティングの勉強会の時は泡盛はストレートで味わいます。
嗜好品だから好きに楽しめばいい。もちろんその通りだと思います。
オンザロック、ストレートこそが泡盛の美味しい飲み方。
それもいいんですけど、泡盛を広めようという視点からみるとこのイメージが付きまとうのはどうかなぁと思います。
美味しい泡盛や美味しい飲み方はもちろん飲む人が決めればいいこと。まわりがとやかくいうことじゃないのはわかってますが、とにかく泡盛リテラシーを高めないと泡盛は広まらないんじゃないかなぁっていう独り言でした。
割り方だって水割り、ソーダ割りに限りません。
泡盛の楽しみ方は無限大!