
沖縄の珍味、豆腐餻(とうふよう)を知っていますか?
味わいはチーズや臭豆腐に似ていると言われています。2018年に残念なニュースのおかげで一気に話題にもなりました。
豆腐よう「放射性廃棄物の味」 英語教科書の訂正を申請:朝日新聞デジタル https://t.co/dq57CWQsR6
— 伊藤 薫@打倒ウィキペディア (@itokaoru3) November 14, 2019
豆腐ようは泡盛の肴として、つま楊枝で少しずつ削り取って食べることが多いと思いますが、ちょっと意外な豆腐ようのおすすめの食べ方をご紹介します!
目次【本記事の内容】
豆腐ようとは?

豆腐ようは泡盛、紅麹などで作った漬け汁に島豆腐を漬け込んだものです。泡盛造りには沖縄ならではの黒麹菌が使われるのに対して、豆腐ようには紅麹が使われるというのは興味深いところです。
泡盛がご縁でつながった沖縄の友人は大学の研究室でずっと豆腐ようを作っていたとか。豆腐よう作りを通して醗酵の研究をしていたようです。
まるでチーズ?豆腐ようのお味は?
「口が焼けるようだった。まるで、ロックフォール(ブルーチーズの一種)と核(放射性)廃棄物をかけ合わせたものを食べたようだったが、どうやら体にはいいらしい」
例のニュースによると、高校英語の教科書に一気に口に入れた時の感想として、このようなあまりにも悲しい表現をされてしまったわけですが・・・
当たり前ですけど、核(放射性)廃棄物の味はしません!というか、それってどんな味なんですかね?苦笑
チーズというのは理解できるけど、ブルーチーズほど強い癖はありません。
癖といえば泡盛界きっての個性派泡盛、白百合とヤギのブルーチーズの相性が抜群でした。豆腐ように白百合を合わせると白百合がだいぶ勝ってしまうんじゃないかなと思います。

ようは豆腐ように身構えるほどの癖はないというのが個人的な感想です。 納豆の方が臭います。
ちなみに泡盛は強いお酒というイメージがあると思いますが、豆腐よう自体で酔うことはほぼないと思います。
とはいえ僕がはじめて沖縄の居酒屋で食べた豆腐ようは、アルコール味がしっかりしていて酒粕のイメージでした。
そのときの印象が強くて豆腐ようが美味いと思うようになるまでは、しばらく時間がかかりました。お店の自家製だったのかもしれません。想像するよりも癖がないと書きましたが、あたり・はずれはありそうです。。
豆腐ようのおすすめの食べ方
豆腐ようは泡盛と一緒につま楊枝で少しずつ削り取りながら食べることが多いと思います。沖縄料理屋で豆腐ようを頼むと、ほぼつま楊枝が付いてきます。

収まりのいいこんな器に入れると、つま楊枝でちびちびとは食べにくい。箸でつまんで5口ぐらいで豪快に食べると、濃厚なソフトクリームのような食感を楽しむことができるんですよね(^^)
でも豪快に食べていると、どんどん豆腐ようがなくなってしまうわけ。そして残されるのは豆腐ようの漬け汁のみ・・・ まさか捨ててませんよね?
豆腐ようの漬け汁を捨てるなんてのはもってのほか。漬け汁にも使い道があるんですよね~。
でも自分で考えたわけじゃないので先に元ネタを。宮古島の伊良部島にある琉宮さんで食べた豆腐ようとブルーチーズのクリームパスタが絶品だったので家で作ってみました(^^♪

これが家で作った豆腐ようパスタです。

ブルーチーズは使ってないし具材のアレンジもご愛嬌って感じでシンプルですが、豆腐ようの漬け汁をソースにしたパスタはやみつきになりました。

豆腐ようよりも漬け汁の減りの方が早いような気がするけど気のせいじゃないか~(笑)
おすすめの豆腐よう3タイプ
【1】定番・マイルド|豆腐よう8個・紅あさひ
【2】鍾乳洞熟成|鍾乳洞貯蔵熟成豆腐よう6個
【3】紅くない|唐芙蓉(豆腐よう)5個・紅濱
まだ食べたことがないのですが、松島さんの豆腐ようはかなり気になっています。
豆腐ように賞味期限はないの?

この豆腐ようは金武酒造さんで購入してかれこれ2年半ぐらい家の冷蔵庫で熟成させていたものです。
買う時に賞味期限は特にないと聞いていたので大丈夫だろうとタカをくくってましたが、いざ開けようと思うとどうなっているのか?ちょっぴり不安でした。
どきどきしながら包装紙を外してみるも見た目には問題なし。

でも蓋を開けるとビニール袋に触れている部分に白っぽいものが。

素人目にもカビじゃないと分かったものの、念のためお店に問い合わせてみました。
白いものは・・・旨味成分なんだそうです!
冷蔵庫で熟成されて旨味成分が現れたのか?単に目立つようになったのか?分かりませんが、とにかくこれでひと安心(^^)
ふと気になって「豆腐よう 賞味期限」でググってみたら、16年間熟成した豆腐ようの試食レポートを見つけました(もしかして忘れられてた?笑)
レポートによると・・・漬け汁はほとんど無くなってましたが、豆腐の形を残したままで熟成を重ねていた模様。
我が家の豆腐ようも冷蔵庫で保管しておけば、まだまだいける!と確信を持ったのでした。豆腐ようも泡盛のように熟成するんでしょうね、きっと。
この豆腐ようのように小分けされていない豆腐ようの場合、開封後は何か別の容器に入れ替えて保管しておく方がベターです。
見た目が急にダサくなるけどしっかり密閉できるジップロックはオススメ。これなら長期保存(熟成)にも耐えれるかと。

豆腐ようってどんな味なのか?気になった方はぜひ泡盛と一緒に味わってみてください。鍾乳洞貯蔵熟成豆腐ようにあわせる泡盛はいうまでもなく龍(たつ)ですよね!
コラム|豆腐ようを熟成させてみた

冷蔵庫で6年間熟成させた金武酒造の豆腐ようは凄い貫禄でした。漬け汁の色と比べても同じ位濃いし、つま楊枝で削り取った中まで濃い。

食感はクリーミィで味も生キャラメルみたいです。味噌のようなニュアンスも感じます。若いお酒には荷が重いので度数の高い樽貯蔵をあわせてみたら案の定、バッチリでした。
さて、こちらの豆腐ようは熟成というよりも忘れてしまったのですが、味わいは味噌ではなく酢の方へ進んでいったようです。
存在をすっかり忘れて熟成が進んでしまった #豆腐よう。バルサミコ酢かざがします。
— 伊藤 薫@打倒ウィキペディア (@itokaoru3) September 28, 2019
漬け汁は色々アレンジしてパスタソースに。
漬け汁から出してしばらくおいてた豆腐ようは、しっとりしてクリーミィなチョコって感じでめっちゃ美味かった。#忠孝 #古酒 pic.twitter.com/KgvA9AiO82
例外はありますが一般的に豆腐ようは熟成することでより濃厚な味わいになるようです。豆腐ようを熟成させる楽しみ方もありだと思いました。
ちなみに豆腐ようパスタにするときは、豆腐ようの存在を忘れてしまった結果ということも多いです(苦笑)
コラム|きき豆腐に挑戦
はいはい、また豆腐ようですか?と思わせて・・・

これは「山うにとうふ」という珍味です。

山うにとうふは熊本の五木屋本舗の豆腐の味噌漬で、あのうにとはまったくの無縁です。
でもクリーミーさは見事にうにですね~。

これは泡盛と山うにとうふの晩酌セットですが、どうみても豆腐ようにしか見えない(汗)
豆腐ようは泡盛、紅麹などで作った漬け汁に島豆腐を漬け込んだものなので、当然山うにとうふと作り方は違います。
山うにとうふの熊本県で思い浮かべるのは米焼酎、豆腐ようの沖縄県といえば米で造られる泡盛。米と豆腐の発酵食品の相性の良さは間違いないんでしょうね。
食感・味・香りの全てがクリソツ。利き酒ならぬ、豆腐ようと山うにとうふのきき豆腐はかなりの難問だ思います。とはいっても左が豆腐ようで右が山うにとうふなので、しげしげと見比べるまでもなく見た目はだいぶ違いますね。
豆腐ようは数年間の熟成で高さが縮んでしまったのかもしれません。

という展開から・・・相方に手伝ってもらってブラインドで豆腐当てゲームに挑戦してみました!!
難し過ぎる(>_<)
これはどっちも豆腐ようですね(笑)
正直、自信はまったくなかったんですがアルコール感がある方を選んだら当たりました。そんなことはないだろう?と思われる方はぜひ挑戦して感想を聞かせてください(^^)