甕で古酒造り|準備したもの・定期点検レポートまとめ

数年前から甕で古酒造りに挑戦しています。古酒造りを始めるために準備したものや定期点検で気をつけていることを中心にまとめました。

 

記事の内容

  • 古酒造りを始めるために準備したもの
  • 甕入れの儀
  • 定期点検レポート
  • 泡盛仕次古酒コンクールに挑戦
  • コラム|人生の記念日を自分だけの特別な古酒で祝う

古酒造りを始めるために準備したもの

自宅で甕で古酒造りを始めるために準備したものです。

  • 五升甕
  • 泡盛
  • 柄杓・漏斗

柄杓は甕に付いていることが多いと思いますが、柄にこのくらいカーブが付いてない柄杓は使いにくいです。

 

漏斗は甕に付いていないので別で買う必要があります。径の大きい方が使いやすいです。小さいとこぼしまくるので15㎝のに買い替えました。

五升甕と柄杓と漏斗
五升甕と柄杓と漏斗

甕はこうしてゲットしました。

はじめての五升甕は泡盛マイスターの先輩から空の甕をプレゼントして頂きました。そこからトントン拍子で増えて現在五升甕が4つ、一升甕が1つあります。

 

このうち一番甕と二番甕を使って古酒造りをしています。

  • 一番甕|泡盛マイスターの先輩からいただく
  • 二番甕|泡盛マイスター技能競技大会の副賞
  • 三番甕|泡盛マイスター技能競技大会の副賞
  • 四番甕|泡盛で乾杯キャンペーンで当選!!
  • 五番甕|泡盛マイスターの先輩からいただく(一升甕)

甕が我が家に|一番甕

我が家の一番甕
我が家の一番甕

縁あってこの五升甕が我が家にやってきました。頂いた時期が引越しが決まったタイミングだったので勝手ながら引越し祝いと思うことにしました。

 

沖縄ではお祝い事には泡盛の甕を贈る風習があるようです。

  • 結婚祝い
  • 新築・引越し祝い
  • 還暦祝い
  • 退職祝い etc

沖縄というところは御目出度い時には、なにはなくとも泡盛って感じなんだなぁと実感します。うらやましい限りですね(^^)

 

とにかく泡盛マイスターの先輩から頂いた甕なので大事にしなければ。とはいえ初めてのマイ甕なのでどんな風に扱えばよいのやら?

  • 泡盛はきっちり五升分入れた方がいいのか?
  • これ以上閉めると開けられなくなりそう・・・

初歩的なところから不安は尽きません。 

 

えっ!蓋ってこんなに↓きついの?これ以上は入りません(汗)

五升甕の蓋ってこんなにきついの?
五升甕の蓋ってこんなにきついの?

泡盛は僕の手造りです。

忠孝酒造さんの手造り泡盛体験にハマって2011年から8年連続で造りました。自分で造った泡盛が飲めるなんて泡盛ファンにはたまりません(^^♪

 

そうは言っても毎年造ってどうするの?と思った方へ!

 

もちろん自分で飲むためですが、体験費用に含まれている泡盛は一升瓶1本だけなので何回造っても大した量ではありません。※60本まで追加で購入することもできます

  • 2011年|はじめての泡盛造り【麹菌|サイトイ菌】
  • 2012年|子供の誕生記念【麹菌|アワモリ菌】
  • 2013年|結婚のお祝い用に【麹菌|イヌイ菌】
  • 2014年|恒例の泡盛造り【麹菌|河内源一郎商店 酵母|忠孝酵母】
  • 2015年|子供の誕生記念【麹菌|石川種麹店】
  • 2016年|潮平さんと一緒に
  • 2017年|誕生のお祝い用に【麹菌|秋田今野商店泡盛用】
  • 2018年|末広がりの八回目

何度造っても黒麹菌や造る季節の違いによって毎回香味の違った泡盛が誕生するので飲み比べる楽しみがあります。それに毎年造った泡盛を熟成させて自分だけの古酒を育てる楽しみがあります。

 

手造り泡盛体験の様子はこちらにまとめています。

忠孝蔵で手造り泡盛体験|2011-2014

忠孝蔵で手造り泡盛体験|2015-2018


甕入れの儀のレポート

  • 一番甕の中身|体験泡盛 2011 1.8L×2本と2012 1.8L×3本
  • 二番甕の中身|体験泡盛 2015 1.8L×5本

一番甕の甕入れ

一番甕は2011年と2012年の手造り泡盛体験で造った泡盛で甕入れの儀を行いました。瓶にラベルがないものはすぐに甕に入れるからとラベルを貼らずに送ってもらいました。

一番甕に泡盛の甕入れ
一番甕に泡盛の甕入れ
一番甕に注いだ泡盛
一番甕に注いだ泡盛

どさくさに紛れて味見|濾過あり・なし

2011年に追加注文した一升瓶2本のうちの1本は忠孝酒造さんにお願いして特別に無濾過のまま瓶詰めしていただきました。どうもありがとうございました!

 

井上さんによると濾過をしない方が美味しいということではなく、どの程度濾過をするのかのバランスが大事なんだそうです。どの程度濾過をするのか、そのさじ加減も杜氏の腕の見せ所なんでしょうね。 

 

濾過あり・濾過なしのマイ泡盛を飲み比べてみました。

 

もともと忠孝蔵の泡盛は風味をできるだけ残すために濾過を弱くしているようなので粘性が強めですが、濾過なしの方はとろりとしていてかなり粘性が強いです。

 

濾過ありの感想

  • 蒸したさつま芋のような甘くほっこりした香りがして、ふくよかな印象
  • 味わいは水あめのようなとろりとした豊かな甘味を感じた後に、うりの漬け物様のしなやかな酸味と葉野菜様の自然な苦みをバランス良く感じる

濾過なしの感想

  • 蒸した芋ではなく焼き芋をイメージさせるような香ばしさを感じる
  • 甘味は水あめではなく黒糖をイメージしました
  • 苦味はスモーキーさが増しているように感じます

この辺は好みの問題だと思いますが、僕は濾過なしの方が気に入りました。

 

ただし、僕は「天下一品のスープは濃度が高いほど美味しい!」と思っている節があるので軽く聞き流してください。いろんな方の客観的な感想を聞いてみたいと思う今日この頃です。

 

最後に、濾過なしを入れたグラスを洗うときに今まで感じたことのない、ぬめりを感じたことを記しておきます。  

 

濾過をしないと油臭がつくので古酒には向きませんと井上さんに教えてもらったので、甕に入れたのは濾過ありの方です。


どさくさに紛れて味見|2011と2012

2011年と2012年の手造り泡盛の飲み比べ
2011年と2012年の手造り泡盛の飲み比べ

比べてみるとこの2つの泡盛は香りも味わいもだいぶ違います。甘さひとつとっても「水あめのようなとろりとした豊かな甘さ」と「マシュマロのようななめらかな甘さ」といった具合に違いを感じました。

 

2つの泡盛の個性はどこから来るのかといえば、やっぱり造り手の体調不良の影響が出たのかもしれません・・・(^_^;)

 

冗談はさておき(笑)

 

忠孝蔵の泡盛は3タイプの黒麹菌(アワモリ菌、サイトイ菌、イヌイ菌)を使い分けているらしいので、黒麹菌の個性によるものということにしておきましょう。そもそも瓶詰めしてからの日数も1年以上違いますからね。

 

それにしてもこの甕にして、この泡盛ならとっておきの古酒に育つような気がしてなりません。それに瓶だと途中で開けるのはかなり抵抗がありますが、甕ならたとえ飲んでも減った分を足せばいいのですごく気が楽です(笑)

 

2012の手造り泡盛は子供が成人するまで味見をしないつもりでしたが、味見もしないで瓶で20年も寝かすなんて離れ技は余程の忍耐力がないとできませんからね。

 

減った分はまた忠孝酒造さんに造りに行こう!とまた楽しみが増えました(^^)


二番甕の甕入れ|2015年11月

子供の誕生記念に泡盛の甕入れの儀をやってみた|古酒造り


定期点検レポート

2014年7月|一番甕

定期点検@2014年7月
定期点検@2014年7月

甕入れからそろそろ一年になるので一番甕の定期点検です。蓋にカビは生えていないか?

定期点検@2014年7月
定期点検@2014年7月

泡盛から嫌な匂いはしていないか?細かくチェック!

定期点検@2014年7月
定期点検@2014年7月

カビは生えていないし、いい匂いしかしません(^^)

 

点検が終わればお楽しみの味見タイム~。

 

2011年の手造り泡盛の黒麹菌はサイトイ菌で2012年のはアワモリ菌です。

 

飲み比べた時の印象は大分違っていましたが、ブレンドをして1年経っているのでどんな味わいになっているのか?

 

チョコレート、きのこの様な香りを感じるとともに、最も強く感じたのは磯の香り・海藻の様な香りでした。

 

口に含んでみてよくわかりました海苔の香りです。熟成が浅いので荒々しさはありますが泡盛館の長期熟成古酒「琉球王(瑞穂酒造)」とどことなく雰囲気が似ています。   

 

泡盛マイスターの大先輩から聞いた代表的な古酒の香りはこの5つ。

  • バニラ
  • ナッツ
  • チョコレート
  • 森林
  • ごはんですよ!

ごはんですよ!というのは・・・そうです!桃屋のごはんにかけるあの海苔の佃煮です。

 

海苔の香りを感じるこの泡盛なら美味しく熟成することが相当期待できると確信して1年目の点検を終えました(^^♪


2015年1月|一番甕

他人の古酒造りを目にする機会はなかなかありませんが、「人のふり見て我がふり直せ」というのはもちろん古酒造りにも言えることです。

 

不運にも水のようになった泡盛を目の当たりにして、自分の泡盛の甕を点検するきっかけをもらった僕はとてもラッキーでした。

 

強い・きついと言われる泡盛がどうして水のようになってしまったのか??

泡盛が水になってる!?|失敗に学ぶ古酒造りの秘訣


2017年9月|一番甕

人生と泡盛は似ている。時々味見をしてその時に少しだけ新しい泡盛を注ぎ足すことで泡盛は活性化して美味しくなる。

 

時々新しいことにチャレンジすることで人生は味わい深くなる。やっぱり泡盛はサイコー!6年前に造ったマイ泡盛は美味しく育ってるみたいです。

定期点検@2017年9月
定期点検@2017年9月

2018年2月|泡盛仕次古酒コンクールに挑戦

入賞しなくても品質評価結果がもらえる!泡盛仕次古酒コンクールオススメです。


2018年5月|仕次|一番甕

コンクールに出品するときに一番甕から汲み出した600mlを二番甕から注ぎ足しました。

 

謝花流古酒造りでは、詰めた泡盛の表面と蓋の先端とのすきま(この空間をヘッドスペースと呼ぶ)は3〜5cmにするのが良いとのことなので参考にしていつもより泡盛を多めに入れてみました。

一番甕に二番甕から仕次
一番甕に二番甕から仕次
ヘッドスペースが3~5センチになるように泡盛を補充
ヘッドスペースが3~5センチになるように泡盛を補充

2018年12月|仕次|二番甕

第2回のコンクールの案内が届いたことで二番甕が600ml減ったままだったことを思い出しました。

 

子供達に手伝ってもらって2014年の手造り泡盛を二番甕に補充完了。 

 

・・・全然手伝ってないな(笑)

子供達に手伝ってもらって二番甕に泡盛を補充中
子供達に手伝ってもらって二番甕に泡盛を補充中

詰めた泡盛の表面と蓋の先端の隙間が3〜5cmくらいになるように二番甕も泡盛で満たすことができました。

二番甕に2014年の手造り泡盛を仕次(補充)完了
二番甕に2014年の手造り泡盛を仕次(補充)完了

仕次はまだまだ知られていないようです。

3割が自宅に甕をもっているというかなり偏ったデータなのに、この結果には驚きました。。



コラム|人生の記念日を自分だけの特別な古酒で祝う

さまざまな記念に準備した泡盛、大切に保管してきた泡盛を人生のハレの日に飲む喜び。そこまで特別な日じゃなくても、仕事が一段落した日に飲むのもよいものです。

 

中でも自分の手で造り育てた泡盛を飲む喜び、人生の記念日を自分だけの特別な古酒で祝うのは格別です。

  • 結婚記念
  • 子供の誕生記念
  • 還暦を祝うため
  • 新築記念
  • 起業・独立記念 etc

はじめての共同作業は泡盛造り!?

二人で造った泡盛を引出物にしませんか@忠孝蔵
二人で造った泡盛を引出物にしませんか@忠孝蔵

はじめての共同作業というのは、披露宴のケーキ入刀で使い古されたフレーズですが沖縄らしいこんなものはいかがですか?

 

この画像は忠孝酒造さんの泡盛造りの体験用のパンフレットです。新郎新婦が披露宴の3ヶ月前に泡盛造りの体験をして、できた泡盛を披露宴の引き出物にすることができます。 

 

沖縄では泡盛を引き出物にすること自体よくあるのでしょうか?新郎新婦が造った泡盛ならインパクト大の引き出物になりますよね。

 

体験の様子を撮影して(別料金)、その映像を披露宴で流すことも可能です。

 

泡盛の本数は250本以上でも対応してもらえるそう。ちょっと多すぎるような気もしますが沖縄の披露宴は大勢呼ぶのが一般的みたいなのでニーズがあるんでしょうね。披露宴ではポリバケツで泡盛の水割りを作るなんて話も聞いたことがあります(笑)

【開催報告】Unders Wedding Festival ~下 結婚祭~

結婚記念の泡盛造り・甕入れの儀、泡盛baretc、友人の下ご夫妻のウエディングパーティーをプロデュースさせていただきました。


還暦を祝う古酒を造る。

還暦を祝う泡盛古酒を自分の手で造る@忠孝蔵
還暦を祝う泡盛古酒を自分の手で造る@忠孝蔵

そばで見ていて感じたのは間違いなく美味しい泡盛ができた(できる)ということ。泡盛造りに思いが入っていることが僕にもバシバシ伝わってきました。

 

この日は僕は造らずに友人が体験する様子を撮影させてもらいました。男性3人での体験なので迫力のあるいい写真が撮れました。あまりにも素敵な写真なので泡盛造りの工程を説明する記事でご紹介しています。

 

関連|【初心者向け】泡盛とは? 泡盛と焼酎は何が違うの?

 

忠孝酒造さんには、くぅーすの杜「忠孝蔵」の地下でクラッシックを聞かせながら泡盛を大切に預かってくれる「ザ・オーナーズ」という保管サービスがあります。預かり年数は基本的には5年間ですが最長で20年間預かってもらえるようです。

 

友人のTさんはご自身の還暦祝いで飲む泡盛として造られたので還暦までの年数のザ・オーナーズの保管申込みをされていました。


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