神谷酒造所見学レポート|田神

記事の内容

  • 工場見学レポート
  • 神谷酒造所の主な泡盛
  • 沖縄初の粕取焼酎|田神

神谷酒造所の見学レポート

 

工場見学をお願いしたところ、なんと!3代目の神谷 雅樹さん自ら対応していただきました。お忙しいでしょうに、ありがたいやら申し訳ないやら複雑です。酒造所内の撮影許可を頂きましたので、遠慮なくバシャバシャ撮らせていただきました。まずは回転式ドラム。 

回転式ドラム@神谷酒造所
回転式ドラム@神谷酒造所

直前にお邪魔した石川酒造場さんにはなかった三角棚。

三角棚@神谷酒造所
三角棚@神谷酒造所

こちらは仕込み用のタンク

もろみタンク@神谷酒造所
もろみタンク@神谷酒造所

こちらが縦型の常圧蒸留機です。

縦型の蒸留機@神谷酒造所
縦型の蒸留機@神谷酒造所

この蒸留機は直接・間接の切り替えが可能だと伺ったのを見学の時はさらっと聞き流してしまいましたが、このブログを書くために頂いた資料をよく読むと、神谷酒造所では独自の「蒸気吹き込み式蒸留機」を使っているよう。「泡盛マイスター教本」を読み返すと、いわゆる「縦型直接間接加熱併用式蒸留機」のことかと思うのですが、ここはもっと掘り下げて聞くべきだったなと猛反省。。


華麗なる泡盛を仕込み中

ジャポニカ米で仕込み中のもろみ@神谷酒造所
ジャポニカ米で仕込み中のもろみ@神谷酒造所

お邪魔した時はジャポニカ米で仕込み中のタンクがありました。茨城県にある大嶋農場さんからの依頼だそうです。原料米に使われているのは大嶋農場さんが作っている華麗米(カレー米)なるお米で、タイ米で造ることの多い泡盛をこの華麗米で造ったら美味しい泡盛が出来るんじゃないか?というアイディアから生まれた企画のようです。

 

以下は、大嶋農場さんのHPから華麗米の説明を引用しました。

 

非常に珍しいお米です。タイ米のようなパラッとした食感と、日本のお米の味わい深さをあわせ持つお米です。特に、チャーハンに最適です。 

 

神谷酒造所ではこの泡盛を販売しておらず、大嶋農場さんから直接購入するしかないと聞いたので、早速ホームページをチェックしてみましたが載っていません。すかさず電話で問い合わせてみたら、2013年の5月頃にはホームページにアップされるということでした。 

ジャポニカ米で仕込み中のもろみ@神谷酒造所
ジャポニカ米で仕込み中のもろみ@神谷酒造所

こちらは保管用の泡盛のタンクです。

熟成中の泡盛@神谷酒造所
熟成中の泡盛@神谷酒造所

神谷酒造所では出荷する前に半年は甕に寝かせておくと伺ったことを思い出しました。道理で華麗米仕込みの泡盛ができあがるのも2013年の5月頃になるはずです。僕が去年(2012年)の11月に忠孝酒造さんで仕込んだ泡盛もまだ届いていませんからね。少々先走り過ぎたようです。

 

それにしても泡盛好きとしては、なにげない所で酒造所名を見つけると、萌え~ですね。 

フォークリフト@神谷酒造所
フォークリフト@神谷酒造所

神谷さんが酒造所の近くの農家で作られたお米で泡盛を造ってみたいと仰ってたのが印象的でした。これまで考えたこともありませんでしたが、もし僕の地元山形県のお米「つや姫 」で泡盛を造ったらどんな泡盛が出来るのか?と考え出したら妄想が止まりません(つや姫で造られた日本酒や米焼酎はあります)

 

忠孝酒造さんの手造り泡盛体験の時に仕込む米の量は120キロで、泡盛造りの規模としてはかなり小さい部類だと思うけど、そのぐらいからお願いできるんでしょうか??つや姫の5キロが3,500円として、120キロなら原料米だけで84,000円。現実問題としては人気で品薄のつや姫を120キロ調達するのも難しそう。

 

このぐらい(450グラム)ならいつでもなんとかなるんですけどね(笑)

山形の新しいお米 つや姫
山形の新しいお米 つや姫

タイ米に限らず泡盛もワインのように原料米の産地にこだわり、そこをPRするのも面白いし、酒造所自ら作ったお米で造る泡盛というのも面白いんじゃないかと妄想が膨らみます。神谷様 丁寧に説明して頂きましてありがとうございました。訪問日:2012年11月2日

 

【追記】本記事を書いたのは2013年の1月です。大嶋農場さんのHPをちょこちょこチェックしていたつもりでしたが、泡盛のことは見ていません。僕が気がつかないうちに完売してしまったのでしょうか?華麗米仕込みの泡盛飲んでみたかったですね。



神谷酒造所の主な泡盛

  • 南光
  • はなはな etc

粕取焼酎の田神(TANUKAN)

泰石酒造さんと神谷酒造所さんの連携から生まれた沖縄初の粕取焼酎、田神。沖縄で唯一日本酒を作っている泰石酒造の酒粕を泡盛メーカーの神谷酒造所が蒸留したお酒です。泡盛ではありませんが泡盛のいとこ的な存在だしSDGs的で時流に合っているので面白いと思ってzoom飲みを企画しました。

 

なんと!田神をプロデュースされた田崎 聡さんにも参加していただけることになりまして、とても感激しているのですが緊張しました。田神カラーのロンTを着て気合を入れて望みました。

 

はじめに粕取焼酎田神について情報を整理します。粕取焼酎は日本のグラッパといえる焼酎です。ちなみにグラッパ (grappa) は、イタリア特産の蒸留酒で、ブランデーの一種。ワインを蒸留して作る一般的なブランデーとは違い、ポマース(ブドウの搾りかす)を発酵させたアルコールを蒸留して作ります。(Wikipediaより)

 

田神は2種類あってどちらも無濾過に近い状態で瓶詰めしています。瓶詰めからあまり時間が経っていないのでとても若々しい印象があります。ここから寝かせてみるのも面白そうです。泰石さんが酒粕の処理に困っているというのが開発のヒントになっており、今回のは醸造アルコールの酒粕が使われています。

  • 26度 減圧蒸留
  • 30度 常圧蒸留

26度

フルーティな印象で青りんご、和梨の種の近くの香り。スイカのような瑞々しさを感じます。ソーダ割りがとても気に入ってぐいぐい飲んでしまいました。

30度

濃厚な印象。田崎さんが言われたナッティーという表現がしっくりきましたが柑橘系で苦味も感じます。葉わさびにような刺激的な感じや沢庵という感想もよくわかるのですが、まさにこれっという例えが出てきそうで出てこないんですよねぇ、これ!っていうものがわかった方は教えてください。

同じもろみを常圧と減圧の2つの蒸留方法で同時に商品化されているというのは初めてじゃないですか?この飲み比べはすごく面白いなぁと感じました。

 

正調粕取り焼酎と酒粕に水と酵母を加えて再発酵させてから蒸溜する吟醸粕取り焼酎の違いなど粕取焼酎のお話を田崎さんから聞かせて頂いたり、おすすめの粕取焼酎を教えていただいたり、35年間にわたって焼酎・泡盛業界を牽引する活動をされてこられた田崎さんからとっても濃いお話を伺うことができました。ありがとうございました。ご縁をつないでいただいた高江洲酒販の高江洲社長に感謝します。

田崎さんについての予習のつもりで泡盛王国と食の風を読み返していたのですが、食の風って10年以上前なんですよね。泡盛の頒布会や泡盛ブレンドの勉強会にiPhone用の泡盛アプリの開発などの活動に触れて、田崎さんの凄さを感じずにはいられませんでした。


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