【60度の泡盛!?】与那国島の花酒の秘密

与那国島で造られている花酒。この花酒の存在こそが泡盛が強い酒と思われる最大の理由なんじゃないかなと思っています。

 

というのも花酒はアルコール度数が60度。一般的な泡盛の30度の2倍です。

 

でも勘違いしている方が本当に多いのですが、実は花酒泡盛ではありません

 

じゃあなんなのって感じですよね??

 

こういった疑問に答えます。

 

本記事の内容

  • 花酒と泡盛は何が違うの?
  • 花酒の名前の由来は?
  • 花酒が与那国島で造られている理由は?
  • 花酒のオススメの飲み方は?

花酒と泡盛は何が違うの?

造り方からいえば泡盛なのですが、60度は泡盛のアルコール度数の上限である45度を超えてしまうため法律上、泡盛を名乗ることができません。法律上はスピリッツに分類されます。

 

ちなみに市販されている泡盛が44度ではなく43度が多いのは、何かのはずみで45度を超えることがないように安全面から43度にしているようです。

 

泡盛と花酒の造り方は違うの?と問われれば限りなく同じです。

 

というよりも初留(蒸留後、最初に出てくる度数の高いお酒)を商品にしたものが花酒で、度数を調整して45度以下にしたものが泡盛というように商品のバリエーションの違いと捉えてもらうとわかりやすいと思います。 

花酒・花酒以外をここで切り替えます@国泉泡盛
花酒・花酒以外をここで切り替えます@国泉泡盛

蒸留直後の原酒をここで花酒用のタンクとそれ以外のタンクへと切り替えて保管します。詳しくはこちらをどうぞ。

【工場見学レポート】ピカピカの工場に萌えた~!国泉泡盛編

 

 


花酒の名前の由来は

もろみを蒸留すると初めに出てくる初留の部分はアルコール分が70~75%と高いので、盃に注ぐと細かい泡が花のようにいっぱい立ったからだと云われています。参考:「泡盛の文化誌 沖縄の酒をめぐる歴史と民族」176ページ

 

 

土葬に際して遺骸を墓に納めるときに花酒を一緒に墓に収めて、7年後に洗骨するときにその花酒が使われたことから、花酒には与那国島の宗教的な慣習との結びつきがあったから与那国島でのみ花酒が造られていた(造ることが許されていた)。

 

という記述を読んだことがありますが「泡盛の文化誌 沖縄の酒をめぐる歴史と民族」175ページによると、こういった慣習は島尻地方(沖縄本島南部)でも行われていたようなのであまり理由にならないのかもしれないと思っています。

 

 

しかも最近は与那国島以外の泡盛メーカーでも45度を超えるスピリッツを造っています。見落としがあるかもしれませんが60度はありません。

 

花酒に敬意を表してあえて60度を造っていないのか、何か大人の事情があるのか情報をつかんだらまたお知らせします(^^)

 

ちなみに2017年に与那国島に行ったときに島の方に教えていただきましたが、現在では火葬後に納骨というスタイルに変わっています。ただし島には火葬場がないため石垣島に運んで火葬しているということでした。


花酒の種類

与那国島には泡盛の酒造所が3つあってそれぞれ花酒が造られています。

  • 入波平酒造 「舞富名(まいふな)」
  • 国泉泡盛 「どなん」
  • 崎元酒造所 「与那国」 

60度だけではなく60度を超えるものもあります。これは65度の舞富名で復帰40周年記念の花酒です。

 

これを買ったときは65度が花酒の最高度数だと思ってましたが71度の花酒も存在するみたいです。泡友さんのfacebookの投稿で知りました。超初留なんでしょうね、びっくりです!

舞富名 花酒 65度

入波平酒造



この舞富名は60度の花酒(スピリッツ)です。

舞富名 花酒 60度

入波平酒造



こちらも同じ舞富名ですが30度なので泡盛ということになります。

舞富名 30度

入波平酒造



30度の舞富名のラベルは与那国島で発見された世界最大の蛾「ヨナグニサン」が使われていて愛嬌?がありますが、60度の方はクバ巻きの瓶でいかついイメージです。 

 

加えて花酒のラベルはシンプルで、花酒はアルコール度数が高ければラベルなんてどうでもいいのさ~的な質実剛健といった雰囲気が漂っています。30度の泡盛も決してアルコール度数が低いとはいえませんが花酒と比べると半分ですからね(汗) 

 

ちなみにこの2つの花酒で度数当てに挑戦したこともあります(笑)

花酒(60度・65度)で度数当てに挑戦!
花酒(60度・65度)で度数当てに挑戦!

花酒のオススメの飲み方

泡盛の場合は初心者の方には特に水割りやソーダ割りなどで飲みやすくして飲んでもらうようにオススメしていますが、花酒に関しては真逆です。 

 

花酒ならではの高い度数を楽しんで欲しいのでストレートで飲むことをオススメします。

 

飲み方は常温ではなくパーシャルショット。パーシャルショットというのは瓶のまま冷凍庫でキンキンに凍らせる飲み方です。

凍らせるといっても度数が高いので凍りません。少しとろみが出てきたかなという程度です。 

 

これは花酒ではありませんが、パーシャルショット名物のチェイサーにオリオンって奴です。原酒53度にはオトーリ用のグラスが丁度いい。もちろんめっちゃチビチビ飲みます。

アルコール分が60度もあると簡単に火がつくのでこんな演出もできます(^^)

【コラム】花酒の火力 花酒でフランベしてみた。 

 


【コラム】花酒造りの現場を与那国島に訪る。

【工場見学レポート】地釜の味わいを感じて!崎元酒造所編

 

 

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