
泡盛マイスターは泡盛全体を応援する立場なので、どの泡盛が好きとか美味しいとか言うべきではないという先輩方の教えを守ってきましたが、泡盛マイスターだからこそものすごく聞かれます。
言わないと「実は詳しくないんじゃないか?」と思われることさえあります(苦笑)
百貨店の沖縄物産展などでは堂々とおすすめ泡盛を紹介していますし、イベント等の現場で反応がよかった泡盛や泡盛好きから支持されている泡盛を知ることで、泡盛初心者の方に少しでも興味を持って飲んでもらえるようになったらいいなと思いました。
さっそく見ていきましょう。

目次【本記事の内容】
暑い日は泡盛ハイボール|暖流【樽熟成】
巷では泡盛のソーダ割りってあまりイメージがないようですが、泡盛好きの間では完全に市民権を得ています。
特に樽で熟成させた泡盛で作るとウイスキーのハイボールような雰囲気なので、泡盛初心者にも抵抗なく飲んでもらえるはず。
数ある樽熟成泡盛の中から「暖ボール」という飲み方がキャラ立ちしている神村酒造の暖流を選びました。

【イベントレポ】泡盛×イタリアン×泡盛の女王
日本酒好きに飲んで欲しい|エンダー【吟香酵母】
お酒は飲める。むしろ日本酒は好きという泡盛初心者の方に向けて選びました。
吟香酵母を使っているので吟醸香のする泡盛、イメージがわきますか?
いわゆるアル添酒は焼酎が足されているので雰囲気としては遠すぎることもないように思います。とにかく先入観を捨てて一度飲んでみて欲しい。
飲み比べたら意外とどっちが日本酒か泡盛かわからなくなるかも(笑)

【瑞穂酒造】泡盛テイスティング会@富山ろくちょう
第81回は瑞穂酒造の本田さんをお招きしてエンダーをはじめ話題の3回蒸留泡盛、尚を含む4種類の泡盛を味わいました。
ザ・スタンダード|菊之露ブラウン
30度のスタンダードな泡盛。泡盛らしい泡盛ということで有名どころの宮古島の菊之露酒造から菊之露ブラウンを選びました。
水割りでもオンザロックでもお好みで飲んで欲しい庶民派の銘酒です。

【イベントレポ】泡盛マイスターがやってくる!@沖縄NIGHT
古酒入門編|久米仙古酒ゴールド
泡盛初心者にとって古酒(こしゅ・くぅーす)というとちょっと敷居が高いイメージがあると思います。でも古酒は値段も度数も高いというのは単なる思い込みかもしれません。
味わい、価格も含めて非常にバランスがいい久米仙古酒ゴールド。30度ですが古酒ならではのまわやかな口あたりなので、オンザロックでも水割りでもお好みで。

【イベントレポ】泡盛とイタリアンのペアリング会
じっくりと味わいたい5年古酒|珊瑚礁5年古酒
アルコール度数が35度と聞くと初心者の方はとてもじゃないと思うかもれませんね。
1杯目にというわけではなく、暖流→エンダー→珊瑚礁というように泡盛に対する先入観のなくなったタイミングで飲んで欲しくて選びました。
初心者向けのイベントでは1杯目からラストの古酒までストーリーを重視して泡盛を選んでいます。
5年古酒のほどよい熟成感でストレートでも35度という高度数を感じさせない口当たりです。また、水割り・お湯割りにすると馴染みがよく柔らかな甘味を感じます。飲み方は料理やシーンに合わせてお好みで。

【イベントレポ】スパイスカレー×泡盛@スパイスカレー大陸
ここからは、泡盛は普段飲まないけどお酒は好きという方に向けて選びました。
唯一無二の個性を感じてみないか?|白百合
知ってる人には説明不要、知らない人には説明不能の白百合の味わい。
以前と比べるとその個性はマイルドになってしまいましたが、それでも「唯一無二」という表現がしっくりくる個性派の白百合です。ウイスキーでいうところのラフロイグ的存在というと伝わるでしょうか?
僕が泡盛にハマるきっかけになったとても思い入れがある泡盛です。

土の匂いがすると噂の泡盛。白百合の噂は本当なのか??
これはもはやウイスキー|八重泉バレル
まるでウイスキーのような見た目ですね。
これはウイスキーのように樽で熟成させた泡盛ですが、泡盛として販売するには色が濃すぎるので糖や食物繊維を添加して法律上リキュールとして販売されている泡盛リキュールというジャンルのお酒です。
今回は石垣島の八重泉酒造さんから八重泉バレルを選びました。飲めばきっと泡盛に対するイメージが変わります。※法律上はリキュールです

泡盛のイメージが変わります|泡盛でカリー!ブレンド
最後に番外編としてお酒があまり得意じゃない方向けに選びました。
初心者向けに僕が開発したオリジナル泡盛なのでここでご紹介しないわけにはいきません(笑)
30度とか35度とか無理だわ~という方に水割りで飲んで欲しいと言っても飲んでもらえるはずがありません。。
12度にしたのは飲む前に割る手間をできるだけ省いて、泡盛に対するハードルを限界まで下げるためです。ボトルのまま冷やして白ワインのように。
日本酒やワインよりも度数が低い泡盛をコンセプトに、泡盛のイメージを変える!という意気込んで造ったオリジナル泡盛です。
補足:関係者のみなさま 泡盛の出荷量は14年連続減という状況なので、読者の方が飲んでみたいという機会を失わないようにネットや量販店で購入しやすいものを選びました。
また多すぎても迷ってしまうと考え過去のイベントで好評だったものから厳選しました。うちの泡盛が入ってないよ~というクレームは受け付けておりません。2019年12月