はじめての共同作業は泡盛造り!?


「はじめての共同作業」

 披露宴のケーキ入刀で使い古されたフレーズですが、沖縄らしい、こんなはじめての共同作業はいかがですか?

  

二人で造った泡盛を引出物にしませんか」冒頭の写真は忠孝酒造さんの泡盛造りの体験用のパンフレットです。新郎新婦が披露宴の3ヶ月前に泡盛造りの体験をして、できた泡盛を披露宴の引き出物にすることができるんです! 

 

沖縄では泡盛を引き出物にすること自体よくあるのかわかりませんが、新郎新婦が造った泡盛ならインパクト大の引き出物になりますよね。体験の様子を撮影して(別料金)、その映像を披露宴で流すことも可能です。   

 

泡盛の本数は250本以上でも対応してもらえるそう。ちょっと多すぎるような気もしますが沖縄の披露宴は大勢呼ぶのが一般的みたいなのでニーズがあるんでしょうね。披露宴ではポリバケツで泡盛の水割りを作るなんて話も聞いたことがあります(笑)。   

 

パンフレットの裏面には結婚の記念に新しい泡盛の甕を用意するという「甕入れの儀」が紹介されています。パンフレットには 「元祖忠孝酒造」の文字が。沖縄では一般的なものかと思ってましたが忠孝酒造が元祖なんでしょうか??

忠孝酒造さんのホームページでは甕入れの儀について、次のように紹介されています。  

 

古来からの儀式で「水合わせの儀」というものがあります。これは新郎新婦のお互いの実家の水を汲んできて、ひとつの杯に注ぎ合わせた水を飲む儀式です。別々の水(環境)で育った新郎新婦がそれぞれの家風の違いを乗り越えて一つとなり、二人で新たな家庭を築いていけるようにと願いが込められています。  

 

忠孝酒造ではそんな水合わせの儀に習い「甕入れの儀」をご提供しています。時の経過と共に丸く、やわらかく、そして奥深い味わいに熟成していく泡盛の古酒のように、おふたりの間柄が末永く発展し、素晴らしい夫婦になって欲しいとの願いが込められています。 

 

結婚の記念に新しい甕を準備するだけではなく、その甕に注ぐ泡盛が新郎新婦が力を合わせて造った泡盛であれば時とともに格別の味わいになるのは間違いありませんよね(^^)


美味しい古酒を育てる秘訣

泡盛を熟成させる時はときどき味見をして、その時に少しだけ新しい泡盛を注ぎ足すと泡盛が活性化して美味しくなるといわれています。 

 

理想的なのは、1番古い泡盛が入っている甕、2番目に古い泡盛が入っている甕、3番目・・・というようにいくつか甕を準備し、1番古い泡盛が入っている甕から少し味見をしたら、その分を2番目の甕から継ぎ足し、2番目の甕には3番目の甕から・・・という具合に飲んだ分を新しい甕から継ぎ足す、いわゆる仕次ぎをすることです。これが美味しい古酒を育てる秘訣です。 

 

とはいえ甕をいくつも用意するのは難しいかもしれませんね。要は泡盛を買って放ったらかしにするのではなく、愛情を持って泡盛に接することが美味しい泡盛を育てる秘訣と考えてもらうのがわかりやすいと思います。甕や中身の泡盛の定期点検、メンテナンスを怠らないことが大事だといってもいいでしょう。 

 

これって泡盛を造ったご夫婦にもあてはまりませんか?

 

年に一度、二人で泡盛を飲みながらじっくりお互いに向き合うこと、定期的にそういう時間を持つことが素晴らしいご夫婦、ご家族を育んでいくことに必要じゃないかと思います。

 

僕が泡盛は素晴らしいなと思う理由の1つに「泡盛は腐らない」ということがあります。だから3年、5年ということじゃなくて10年、20年、100年といった長い時間をかけて楽しむことができるんです。お子さんの誕生の記念に泡盛の甕を用意することもオススメです。その甕で大切に育てた泡盛でお子さんの成人を家族で祝う、こんな素敵なお酒の楽しみ方は他にはないのではないでしょうか。

 

親から子へ、そして孫へと受け継ぐことができる家族の酒、これが泡盛です。 

 

泡盛を愛する、沖縄を愛するご夫婦に是非ともオススメしたい泡盛の楽しみ方です。お二人のはじめての共同作業で泡盛造りをしてみませんか?

文:泡盛マイスター伊藤 薫