忠孝蔵で手造り泡盛体験 俺の泡盛2012

沖縄では子供が生まれた記念に泡盛の甕を用意して、子供が成人するまで大切に寝かせておき、子供が成人した時に20年古酒になったその泡盛で我が子の成人を祝うという風習があるようですね。 

 

お酒の楽しみ方としてこれに勝るものは、なかなかないように思います。

 

今年生まれた息子の誕生記念に何か思い出に残ることができないものかと泡盛を飲みながら考えていたら我ながら名案が浮かびました。それは、成人するまで寝かせる泡盛を自分で造る!ということ。

 

でも泡盛を造るったってどうやって?なかなか簡単に実現できることではありません。

 

でもこれが那覇空港から車で10分の豊見城市にある忠孝酒造さんなら可能なんです!!

 

と、いささか忠孝酒造さんの宣伝みたいな前フリになってしまいましたが、要するに今年も忠孝酒造さんにお世話になり2回目の手造り泡盛体験をすることにしたという話でした。

 

ちょうど1年前に体験してるから流れもわかるし、今年は息子の為に去年より美味しい泡盛を造るぞ!と気合い十分だったのですが・・・


泡盛造りの体験前夜のこと

1軒目の沖縄家庭料理のお店から2軒ほどはしごしたら23時ぐらいになったので、そろそろ風呂入って寝るべとホテルへ戻り、風呂に向かう途中のトイレで想定外にリバースしてしまったんですよね。

 

そこからは嘔吐と下痢が交代で襲ってきて、まさかの朝まで無限スパイラル(>_<)

 

今回の沖縄滞在中に吸収した泡盛とタコライスを全て放出した感がありました。恐らく飲み過ぎが原因と思われますがこの3日間は泡盛の酒造所巡りや泡盛を介して沢山の出逢いがあり、いろんな意味で朝から晩まで泡盛漬けで頭と身体が泡盛でオーバーヒートしたのかもしれません。

 

結局、回復しないまま朝を迎えることに・・・。

 

アルコールのことは考えられない、考えたくない状態で泡盛造りをすることになるとは。。。普段の仕事なら確実に家で寝てます。体験スタート時の表情が冴えないのはそんな訳です。

 

息子のために愛情たっぷりの泡盛を造りたいという気持ちとは裏腹に身体が言うことを聞きません。作業は忠孝酒造さんの井上さんに随分と助けていただきました(汗)。

手造り泡盛体験の流れは去年の体験のブログがあるので、よろしければそちらを参照してくださいね!

これなんか、目が虚ろで焦点が定まりません(*_*)

今回の酒造所巡りはレンタカーを借りて一人でまわったので、バスで行く忠孝酒造さんでの試飲を楽しみにしてたのですが、体験が終わった後は試飲もせず新商品のチェックもせず、そそくさと空港に向かったのでした。

 

この一件で子育ても泡盛造りも楽しいことも大変なこともあるよな、ということを再認識しました。なんか言い訳みたいですね。

 

「息子よ、不甲斐ない父さんを許しておくれ」 

体験日:2012年11月4日 


今回のマイ泡盛のラベルは?

忘れられない体験から数ヶ月経ち、忠孝酒造さんで造ったマイ泡盛が届きました。

今回のラベルはどんなのにしようか?・・・なんて、全く迷うことなくこの色紙の画像に決めました。

この色紙はお世話になっている局長さんの郵便局で開催された開局50周年イベントで、ことば絵書家 神島 純先生に書いて頂いたもの。すごく気に入っていて、いつ見てもいいものを書いてもらったなあと思っていたので、ラベルは文句なしに上等なものができました(^^♪

泡盛を造った時は体調不良のためかなりグダグダでしたが、手元に届いた俺の泡盛2012の出来栄えにはかなり満足しています。

 

「子供が成人するまで寝かせる泡盛を自分で造る!」というミッションはクリアできましたが、これを20年間飲まずに我慢するという真のミッションが今日からスタートしました!

 

というわけで味見は当分お預けです(^_^;) 


甕が我が家に!

縁あってこの五升甕が我が家にやってきました。

 

頂いた時期が引越しのタイミングとぴったりあって勝手に引越し祝いと思うことにしました。沖縄では結婚祝い、新築・引越し祝いに還暦、退職祝い等、泡盛の甕を贈る風習があるようです。こう書くと沖縄というところは御目出度い時には、なにはなくとも泡盛って感じなんだなぁと実感します。うらやましい限りですね。

 

とにかく泡盛マイスターの先輩から頂いた甕なので大事にしなければ。とはいえ、初めてのマイ甕なのでどんな風に扱えばよいのやら?

泡盛はきちっと五升分入れた方がいいのか?

 

えっ!蓋ってこんなに↓きついの?

これ以上閉めると開けられなくなるような・・・なんて初歩的なところから不安は尽きませんが、この甕で育てる泡盛は迷うことなく忠孝酒造さんで造った俺の泡盛に決めました。自分の手で造った泡盛はやっぱり自分の傍で育てたいので。

 

というわけで、さっそく俺の泡盛2011と俺の泡盛2012で甕入れの儀を行いました。瓶にラベルがないものはすぐに甕に入れるからとラベルを貼らずに送ってもらったものです。

どさくさに紛れてちょこっとだけ味見も。

 

俺の泡盛2012は子供が成人するまで味見をしないつもりでしたが、逆に味見もせずに瓶で20年も寝かすなんて離れ技は余程の忍耐力がないとできませんからね(^_^;)

比べてみるとこのふたつの泡盛は香りも味わいもだいぶ違います。甘さひとつとっても「水あめのようなとろりとした豊かな甘さ」と「マシュマロのようななめらかな甘さ」といった具合に違いを感じました。

 

ふたつの泡盛の個性はどこから来るのかといえば、やっぱり造り手の体調不良の影響が出たのかもしれません(^_^;)

 

いやいや~、冗談はさておき忠孝蔵の泡盛は3タイプの黒麹菌(アワモリ菌、サイトイ菌、イヌイ菌)を使い分けているらしいので黒麹菌の個性によるものということにしておきましょう。そもそも瓶詰めしてからの日数も1年以上違いますからね。

 

それにしてもこの甕にしてこの泡盛ならばとっておきの古酒に育つような気がしてなりません。それに瓶だと途中で開けるのはかなり抵抗がありますが、甕ならたとえ飲んでも減った分を足せばいいのですごく気が楽です(笑)。

 

減った分はまた忠孝酒造さんに造りに行こう!とまた楽しみが増えました。


定期点検の結果は?

以前、甕入れの儀をした俺の泡盛2011と俺の泡盛2012がそろそろ一年になるので定期点検です。

蓋にカビは生えていないか?

泡盛から嫌な匂いはしていないか?細かくチェック!

カビは生えていないし、いい匂いしかしません(^^)。

 

点検が終わればお楽しみの味見タイム~。

 

俺の泡盛2011の黒麹菌はサイトイ菌で、俺の泡盛2012のはアワモリ菌です。飲み比べた時の印象は大分違っていましたがブレンドをして1年経っているのでどんな味わいになっているのか???

チョコレート、きのこの様な香りを感じるとともに、最も強く感じたのは磯の香り、海藻の様な香りでした。口に含んでみてよくわかりました海苔の香りなんです。熟成が浅いので荒々しさはありますが泡盛館の長期熟成古酒、「琉球王」とどこか雰囲気が似ています。   

 

そういえば沖縄で先輩泡盛マイスターと飲んでいる時に古酒の香りの話しになって、マイスターの大先輩が思う古酒の香りとは「バニラ」、「ナッツ」、「森林」、「チョコレート」、それから「ごはんですよ!」の香りという話を聞きました。

 

「ごはんですよ!」というのは・・・そうです!桃屋のごはんにかけるあの海苔の佃煮です。

 

海苔の香りを感じるこの泡盛なら美味しく熟成することを相当期待できると確信して、1年目の点検は無事に終了しました(^^♪

文:泡盛マイスター伊藤 薫