忠孝蔵で手造り泡盛体験|2011-2014

忠孝酒造さんで体験した手造り泡盛体験のレポートです。2011年から8年連続で造っていますが何度造っても飽きません。

 

初体験となった2011年は興奮が冷めやらずボリュームたっぷりのレポートになっています。


手造り泡盛体験の概要

2011年7月に那覇バスの一押しツアー「泡盛島唄ライブコース」に参加して忠孝蔵を訪れた時に手にしたこちらのチラシ。

 

「自分で造った泡盛を飲みたい! あ・な・たへ 泡盛造り体験プラン」

なんと!!!

 

忠孝酒造の手造り泡盛工場、忠孝蔵で泡盛造りが体験出来るという泡盛好きにはたまらない企画でした。

 

これこそ俺の泡盛じゃないか!と興奮したものの次はいつ沖縄に来れるかわからんしと、諦め半分でしたが・・・ 3ヶ月も経たない10月にまた沖縄に来ちゃいました。

 

で、さっそく着替えました(笑) 

体験費用に手ぬぐいとTシャツが含まれています
体験費用に手ぬぐいとTシャツが含まれています

このTシャツと手ぬぐいは体験費用に含まれているので泡盛造りが終わるともらえます。

 

清潔に作業するために着替えるわけですが、忠孝オリジナルのTシャツと手ぬぐいなのでとても得した気分になります。

 

肝心の体験は

  • 洗米・浸漬
  • 米蒸し
  • 麹種つけ

という内容で自分で作った泡盛一升瓶が1本含まれて、なんと1人7,000円!

 

決して忠孝酒造のまわし者ではないのですが、安いと言い切ります!

 

だってTシャツと手ぬぐいと泡盛一升瓶を買うだけで7,000円ぐらいになりそうですよね?さらに泡盛造りが体験できるなんて安すぎです。 

 

沖縄旅行の空き時間に体験したいと思った方もいると思いますが、体験する時に気をつけなければいけないことがあります。

 

それは・・・

 

体験前に納豆を食べたり、納豆を調理したりするのは、ダメ!ゼッタイ!!

 

泡盛造りに使う黒麹菌より納豆菌のほうが強いので、麹がネバネバになってしまうそうです。担当の井上さんに教えていただきました。


洗米・浸漬

体験日当日、朝食は忘れずに納豆をパスできたので無事に手造り泡盛体験2011をスタートすることができました。

 

まずは米を洗います。

 

米の表面についているほこりを洗い流す感じで、ところどころに籾殻が混じっているので味に影響が出ないようにしっかり取り除きます。

 

浸漬というのは米の中まで柔らかくするために水を十分に吸わせることです。そして蒸す前に水を切ります。

 

と文章で書いてしまうと、夕飯に三合ぐらいのご飯を炊くような雰囲気ですが・・・

 

使うのは30キロの米袋が2袋で計60キロのタイ米と格闘します。

押入れ収納ケースのような容器に30kgずつ米を入れて洗っていきます。

ガシガシと力を入れて洗うというよりも水を流しながら米を底の方から上にかき混ぜる感じですね。

 

大量の米を触っていると、米ということを忘れて子供の頃に砂場に水を入れて水と砂をかき混ぜて遊んだ思い出が蘇ります(^^) 

 

水を切るためにざるに移すのもバケツです。大事なお米をこぼさないように慎重に・・・


米蒸し

米を蒸す前までの工程の後は、いよいよ米蒸しです。

 

忠孝酒造さんのHPに書いてあるように、この体験のメインは米蒸しです。泡盛造りで米を蒸すのは何故か?気になって少し調べてみました。

 

デンプンを黒麹菌の働きでブドウ糖に変化させ(糖化)、そのブドウ糖を酵母によってアルコールにするのが泡盛造りの原理です。

 

米を蒸すのはこのためです。

  • 白米に含まれるデンプンをアルファ化して麹の酵素で糖化しやすくするため

 

米のアルファ化???

 

なんだか聞いたことがあるような気がします。

 

そうでした。六甲山の登山のお昼にお世話になっているのがアルファ米でした!

 

アルファ米というのは、お湯を入れて15分待つと炊きたてご飯ができる魔法のお米です。水でもご飯ができますが水の場合は60分かかります。

 

生米(生デンプン)を炊くことで、消化しやすいデンプンに変わります。

 

いわゆるご飯のことですが、この状態を専門的には「アルファ化デンプン」といいます。

 

この「アルファ化デンプン」は不安定な状態なので、そのまま放置しておくとまた生デンプンの状態に戻ってしまいますが、アルファ化したご飯を乾燥させ水分を取り除くと、生デンプンには戻らずに「アルファ化デンプン」の状態を保つことができます。

 

この「アルファ化デンプン」にお湯や水を加えると、炊かなくてもご飯ができるという仕組みなのです。

 

ちっとも知りませんでしたが泡盛造りもアルファ化のお世話になっているんですね。

 

アルファ米については尾西食品さんのHPを参考にさせていただきました。ありがとうございました。

 

だいぶ脱線してしまいましたが、米蒸しの体験に戻ります。

 

米を蒸すのはこの甑(こしき)で。体験のはじめに点火しておきました。

ほとんどの泡盛の酒造所では、洗米から製麹までをドラムの中で連続的に行える回転式ドラムで蒸しているようですが、手造り体験なのでやっぱり旧式の甑なんですね。

  • 洗米
  • 浸漬
  • 水切り
  • 蒸し
  • 製麹(前半)

甑の水が沸騰してきたので、水切りした米を入れていきます。 

米は60キロ分あるのでどんどん入れていきます。

最後はしゃもじで叩いてざるに付いた米もしっかり落とします。 

蒸し時間は何分ぐらいだったかなぁ?時計を外していたのでわかりませんが、いい感じに蒸しあがりました!

蒸しあがった米は麹種付けができるように、素手で触っても熱くないぐらいまで冷ましていきます。

 

その前に麹棚の準備をしておきます。

 

通常は三角棚と呼ばれる麹棚で黒麹菌を増やしていくのですが、三角の屋根部分がないので単に麹棚と呼んだらいいんでしょうか??

蒸しあがった米は甑(こしき)から麹棚に移していきます。 大量の蒸し米をスコップで甑から棚に移動させるのは、なんだか懐かしい感じ~。 

 

なんだろう??? 

 

白い物体をスコップで移動させるこの懐かしい感じは・・・

まるで雪下ろし

雪の降らない都会の方にはイメージできないと思いますが、雪国の方にはなじみがあるあの雪下ろしです。

 

山形を出て約20年、雪下ろしも20年振りですがこの感覚を体が覚えていました。

最後は力技で、どどどーと。

麹棚に付いているファンから風が送られてくるので、まんべんなく風があたるようにかき混ぜながら冷ましていきます。

 

固まりになっている米が無くなるように手で一つ一つほぐしていくのですが、蒸しあがりは米がとても熱いので耐熱の手袋を使います。

ある程度冷めてくると素手でも触れるようになります。

 

あとはしゃもじでまんべんなく風が当たるように混ぜながら冷ましていきます。

 

タイ米だからなのか蒸し加減によるのか、素手で触ってもべたつかず程よく弾力があって触り心地がいいんですよね。いつまでも触っていたいような感じで癖になります(笑)


麹種付け

蒸し米が十分に冷めたら、いよいよ最後の工程、麹種付けです。

 

麹造り(製麹)は蒸し上がった米に黒麹菌(種麹)をふりかけて、黒麹菌を繁殖させて米麹を造ります。

 

回転式ドラムで洗米から黒麹菌の種付けまでしている酒造所が多いようですが、手造りなので麹種付けも手作業です。

 

井上さんが手に持っているのが種麹です。

ぱっと見は黒ずんだ米なんですが、こうやって拡大して見ると米に黒い菌糸(胞子?)がびっしり生えています。

泡盛造りに欠かせない黒麴菌
泡盛造りに欠かせない黒麴菌

冷静になって考えてみると、こんなにカビが生えた米からできた液体を飲もうなんて、どんなきっかけがあったのか想像もつきませんが、最初に泡盛を造り出した人の勇気に感謝です(笑)

 

麹棚をおおよそ6~8つに分割するように考えて、その部分の中心にパラパラと種麹をふりかけては全体になじませる感じで手で混ぜ合わせていきます。

麹棚全体に種麹が広がったところで麹種付けは終了です。そして麹棚にセットしていた布で蒸し米を覆って体験はこれで終了となります。

ここまでの体験時間は約2時間。

 

この後の麹造りからは時間が掛かるので最後まで自分の手で造るというのは難しく、仕込み・蒸留等の作業は忠孝酒造の井上さんにお任せすることになります。

 

そして、数ヵ月後には自分で造った泡盛が自宅に届くというわけです(^^)


手造り泡盛体験を終えて

こんなにも大量の米を触ること自体はじめての経験でした。洗米時、蒸した後、種付けの時の米の手触りがそれぞれ違うのですが。どれもいつまでも触っていたいような感触でした。

 

体験できるのは泡盛造りの一部分ですが、自分で造った泡盛が飲めるというのは泡盛好きにはたまらないことだと思います。

 

完成した泡盛が自宅に届くのが待ち遠しいです。その一方で飲んでしまうのはなんだかもったいない気もします。 

 

泡盛好きに是非ともおすすめしたい手造り泡盛体験でした(^^♪

体験日:2011年10月16日


俺の泡盛完成!

待ちに待った例のモノが沖縄からはるばる海を越えてやって来ました!

 

そうです!10月16日に忠孝酒造で泡盛造りの体験をした時のマイ泡盛です。

体験費用の7,000円には完成した泡盛一升瓶1本分が含まれていたのですが、何故かこんなに大勢でやってきました。

何故かなんてとぼけてもしょうがありませんが、わが家の酒蔵には入りそうもありません(汗)

 

これでも少し前に1段から2段に増床したのですが・・・。

 

相方に気づかれる前に隠し蔵の場所を確保しないと(大汗)

自分で造ったといっても2時間程度の体験なので少々気後れしますが、それでも泡盛好きには堪らない手造り泡盛です。

 

僕のような素人の体験泡盛が杜氏が長年の経験と技を注ぎ込んだ泡盛よりも優れた味わいになるはずはありませんが、自分で造ったという思い入れの分だけ僕には美味しく感じます。

 

こういうのを親バカというんでしょうか?←違うか!


子供の誕生記念で泡盛造り|2012

沖縄では子供が生まれた記念に泡盛の甕を用意して子供が成人するまで大切に寝かせておき、子供が成人した時に20年古酒になったその泡盛で成人を祝うという風習があるようです。

 

お酒の楽しみ方は数あれど、これに勝るものはなかなかないように思います。

 

今年生まれた息子の誕生記念に何か思い出に残ることができないものかと泡盛を飲みながら考えていたら、我ながら名案が浮かびました。

 

それは成人するまで寝かせる泡盛を自分で造る!ということ。

 

でも泡盛を造るったってどうやって?

 

簡単に実現できることではありません。でもこれが那覇空港から車で10分の豊見城市にある忠孝酒造さんなら可能なんです!!

 

と、いささか忠孝酒造さんの宣伝みたいな前フリになってしまいましたが(笑)

 

要するに、また忠孝酒造さんにお世話になって2回目の手造り泡盛体験をしようという話です。

 

ちょうど1年前に体験してるから流れもわかるし、息子の為に去年より美味しい泡盛を造るぞ!と気合い十分だったのですが・・・


体験前夜のこと

1軒目の沖縄家庭料理のお店から2軒ほどはしごしたら23時ぐらいになったので、そろそろ風呂入って寝るべとホテルへ戻り、風呂に向かう途中のトイレで想定外のリバースをしてしまいました。 

 

そこからは嘔吐と下痢が交代で襲ってきて、まさかの朝まで無限スパイラル(>_<)

 

今回の沖縄滞在中に吸収した泡盛とタコライスを全て放出した感がありました。

 

恐らく飲み過ぎが原因と思われますが、この3日間は泡盛の酒造所巡りや泡盛を介して沢山の出逢いがあり、いろんな意味で朝から晩まで泡盛漬けで頭と身体が泡盛でオーバーヒートしたのかもしれません。

 

結局、回復しないまま朝を迎えることに・・・

 

 

アルコールのことは考えられない、考えたくない状態で泡盛造りをすることになるとは。。。

 

普段の仕事なら確実に家で寝てます。体験スタート時の表情が冴えないのはそんな訳でした(苦笑)

息子のために愛情たっぷりの泡盛を造りたいという気持ちとは裏腹に身体が言うことを聞きません。

 

作業は忠孝酒造さんの井上さんに随分と助けていただきました(汗)

 

これなんか目が虚ろで焦点が定まってません。でもしょうがないよね、体調不良でアルコールのことなんか考えたくない状態なんだもん(*_*)

今回の泡盛の酒造所巡りはレンタカーを借りて一人でまわったので、バスで行く忠孝酒造さんでは泡盛の試飲を楽しみにしてたのですが、体験が終わった後は試飲もせず、新商品のチェックもせず、そそくさと那覇空港に向かったのでした。

 

この一件で子育ても泡盛造りも楽しいことも大変なこともあるよなということを再認識しました。なんか言い訳みたいですが。

 

「息子よ、不甲斐ない父さんを許しておくれ」 

体験日:2012年11月4日 


ご結婚祝いの泡盛を造る|2013

体験日:2013年11月9日 


蒸留釜のお掃除|2014

沖縄に行くタイミングの関係で泡盛マイスターの技能競技大会の前日に造りました。

 

7月前半で梅雨の大阪から沖縄に着いてすぐだったので、身体が沖縄の酒造所の暑さに慣れずにキツかったです。

 

2014年の体験では蒸留釜(下の画像の右側の釜の中)の掃除のお手伝いもしました。

蒸留釜には肩幅よりも狭いところから出入りするので、うまいこと身体をくねらせないと入るのにもひと苦労でした。

体験スペース自体が暑い上に、釜の中は狭いし蒸し風呂状態なので汗が止まりません。

 

過去3回の体験は10月・11月・11月と比較的涼しい時期だったので、余計にそう感じるのかもしれません。

暑さで笑顔も硬い。。

美味しい泡盛を造るのは本当に重労働ですね。 酒造所の方のご苦労が今回の体験でまた少しわかったような気がします。

体験日:2014年7月5日


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