
泡しょうゆって知ってますか?
ゼラチンを使ってムース状にした醤油で刺身に塗れば見た目もお洒落だし、何より付けすぎず塩分を控えめにすることができるという優れもの。
泡しょうゆを実際に見たことも食べたこともないけど(笑)、面白そうなのでアワ泡盛を作ってみようと思い立ちました。
ムーズ状の泡盛ができたら泡盛の楽しみ方の可能性が広がりそうじゃないですか?
試行錯誤の結果、出来上がったアワ泡盛です。イベントのはじまりに食事の前にパクッと泡盛を楽しんでもらいたいと思っています。

まだまだ試作品ですが、ひとまず形にすることができたアワ泡盛。ここに辿り着くまでの幾多の失敗とともに作り方をご紹介します。
- アワ泡盛の作り方
- オリジナルに学ぶ|泡しょうゆ
- 試作品第1号は大失敗
- 第2号|度数を変えてみた
- 第3号|ジュースで割ってみた
- アペリティフにいかが?アワ泡盛
- 番外編|泡盛リキュールで作ってみる
アワ泡盛の作り方
泡しょうゆの作り方をググってみると2つの方法が見つかりました。
アワ泡盛用にアレンジするとこうなります。泡盛50mlに対してゼラチン1gを
- ①バーミックスで混ぜる
- ②湯煎でゼラチンを溶かして冷水で冷やす
はじめは①の方法でバーミックスでシャカシャカやってみましたが、泡立つ気配なし。。。

②の湯煎でゼラチンを溶かし、それを氷水で冷やすという方法を試してみると・・・


若干泡立ちが良くなったような?でもバーミックスを止めれば泡も消えます。ううぅ。

アレンジの前にオリジナルを学ぼう!
泡盛でアレンジする前に、まずは醤油で作ってみようと思い直して、レシピ通りに作るといい感じの泡しょうゆができました(^^)

バーミックスで混ぜるのをやめて網杓子に代えてみました。
空気をよく含むのか、みるみるうちに泡立ってくる様子は見ていて気持ちがいい。これは泡盛じゃなくて醤油ですけど、ここまで見事な泡が立つと俄然やる気がでてきます。

試作品1号は大失敗
バーミックスを網杓子に代えて完成したアワ泡盛がこちらです。アルコール度数が高いと泡立ちにくいのかも?と思い、使っていた43度の泡盛に同量の水を加えて20度ちょいぐらいに度数を下げました。

泡というより単にゼラチンで固められたゼリーですね。 これじゃ前にアガーで作った泡盛ゼリーとほぼ一緒。
ミントのおかげでオシャレに見えなくもないんですが、イメージしていたものと全然違う。こりゃあ失敗です(>_<)
でも今回の試作でいろいろわかってきました。
- 泡盛の度数は低いほうがいい
- ゼラチンの量は少なめに
- ゼラチンは湯煎でしっかり溶かす
- 混ぜる時は網杓子ですばやく混ぜる
気になる味は・・・
冷蔵庫で冷やしておいたアワ泡盛の試作品を食べてみると・・・見た目も泡じゃないけど食感も泡とはまったく違う(笑)
例えると歯医者で詰め物の型を取る時のピンク色の樹脂のような食感で、味は苦い・・・。うぅ(*_*)
かなり上手く例えれたとは思うけど、悲しいかな完全なる失敗ですね。
泡盛の度数を変えてリベンジ!
そもそも低い度数の泡盛に代えてみました。
- 30度の泡盛25mlと水25ml
- ゼラチンは少な目の1g
混ぜるときに意識したのはこの2点です。
- 湯煎でしっかりとゼラチンを溶かすこと
- 手がちぎれそうになるくらいに一所懸命にすばやく混ぜる

成功するかしないかは、どのぐらい真剣に混ぜれるかにかかっていると言っても過言ではないと思います。一心不乱に混ぜていると、ある瞬間一気に粘性が高くなるんですよね。

こうしてできたアワ泡盛の試作品第2号はこちら。

泡の感じがバッチリです。でも味の方はやっぱりダメダメ。前回よりはましだけどやっぱり苦い。

アワ泡盛は純粋に泡盛の味で勝負したかったのですが諦めることにします。今の苦い味のままじゃ誰も食べたいと思わないでしょう。。
水の代わりにジュースで割ってみた
泡盛を割るのを水からジュースに代えました。また混ぜやすさを考えると作る量を増やした方が良さそうなので分量も変えてみました。
- 30度の泡盛50mlとジュース50ml
- ゼラチンは3g
量を増やしたら混ぜやすくなって、ぐんと泡立ちが良くなりました。気がついたらもう泡立ってるっていう感じです。


これどうですか?

泡の質感が良くなりました。味は甘みがついてかなりマシになってきました。パッと見はフルーチェっぽいかな。

ジュースは家にあったリンゴ×桃のジュースを使ってみましたが、ジュース次第で見た目と味を一気に改善できると確信を持ったのでした。失敗を重ねながらも着実に一歩ずつ成功に近づいています。
アワ泡盛の完成は間近
前回から見えてきた改善策はこの2点
- 水の代わりに濃い目のジュースを使う
- すぐに固まらないようにゼラチンの量を減らす
濃い目のジュースを使うのは見た目もさることながらしっかり味を付けるためです。
空気をしっかり含ませる前に固まってしまうと、ムース状ではなくフルーチェみたいな食感になってしまいます。すぐ固まらないようにするのはこれを避けるためです。
ゼラチンは前回より少し減らして分量はこうなりました。しそジュースはかなり鮮やかな赤で紅って感じ。
- 30度の泡盛50mlに自家製のしそジュース50ml
- ゼラチンは2.9g

混ぜるほどに色はきれいなピンクになってきたけど、如何せん、なかなか泡だってこない。


あっ!忘れてた!
いつもは氷水で冷やしながら混ぜていたのをすっかり忘れていました。
氷水を使って冷やしながら混ぜていくと、じょじょに手ごたえを感じるようになってきて、一気に泡立ってきてフィニッシュです。

見た目があざやか過ぎる気もしますが悪くない。味の方もいい感じになってきました。

でも器に盛り付けたそばから融けていきます。器をしっかり冷やしておくのと提供する直前に作るしかないですね。
ちなみに試験的に冷蔵庫で一日寝かせてみたらスポンジみたいな食感になってました。これはダメだ。。

味の方は甘味がそれなりにあるし酸味もいいアクセントになっています。あるイベントの食前酒のタイミングでお出ししようと考えているので梅酒並みの酸味はOKです。
器もグリーンもイメージとはちょっと違うんだけど、完成形の雰囲気はこんな感じで考えています。

イベントのはじまりの合図って感じで食事の前にパクッと泡盛を楽しんでもらいたいと思っています。だいぶゴールに近づいてきましたがイベントまでもうひと工夫してみます(^^♪
番外編|泡盛リキュールで作ったらどうなんだ!?
ここにきてジュースで割るよりも泡盛リキュールを使えばいいんじゃね?というに気がつきました。
泡盛リキュールはロックで飲むことを想定しているものが多いので味はしっかりめだし、度数も低め。泡盛とジュースを混ぜ合わせる手間も要りません。
そしてなにより家の冷蔵庫には封を切った泡盛リキュールがある(^^)

湯煎しながらゼラチンを溶かしていると泡盛リキュールが温められて甘くていい香りが部屋いっぱいに広がる。これは期待できます。

でもなかなか手ごたえを感じない。
あれ??混ぜても、混ぜても・・・。はじめにゼラチンをうまく溶かせなかったからかなと思い、あきらめて再度チャレンジ。

今回はゼラチンを十分に溶かしたのにダメ。
手が攣るぐらい時間をかけてかき混ぜたのにムース状にならなかったので諦めました。泡盛リキュールじゃだめなのか???

時間をかけて混ぜた分だけかなりクリーミィな泡というかきめが細かい泡が作れたけど、これはあくまでも液体。
アワ泡盛としては緩すぎて使えません。でも飲んでみると繊細な泡でかなり美味いです。

たぶんゼラチンの量が微妙に足りなかったんでしょうね。すぐに固まらないようにと、さらに減らした2.8gのゼラチンに泣かされました(>_<)
