よーく振って飲んでね ミキ de 泡盛

沖縄ファンには説明不要の”飲む極上ライス”こと、「ミキ」で泡盛を割ってみようという企画。

沖縄ファンなら一度は目にしたことがあるであろうミキですが、清涼飲料水ということはご存知でしたか?僕ははじめて知りました(笑)。

ミキを飲んだことがないという方のために、まずはそのままで飲んでみた感想を簡単にご紹介します。

  • とろとろっと粘性が強く、ゴクゴク飲もうと思っても飲めないので、「よく振ってお飲み下さい」の注意書きに納得
  • 腹持ちが良さそうなので、「飲むライス」というコピーには妙に納得
  • 味わいは「ゆべし」を飲み物にした感じ
  • 香りは香ばしいもち、これは山形名物のくぢら餅の香り(^^)

ミキはよく振ってお飲み下さい!

くぢら餅と言われてもピンと来ませんよね?

 

くぢら餅は僕の古里、山形のお菓子。焼かずに食べれる餅のような和菓子で、濃い茶色の方が黒砂糖、薄い茶色の方には赤砂糖が入っています。くるみも入っていて香ばしい。子供の頃は良く食べていたので、すごく懐かしい味です。

これが山形名物、くぢら餅

ミンク鯨、ナガス鯨とかの本皮っぽい見た目ですけど、鯨の肉は使っていないので、反捕鯨団体からとやかく言われることもありません。

ちなみに、くぢら餅の由来は久しく持ち歩いても良い(変質しない)餅ということで、漢字で書くと久持良餅というわけです。

昔は狩りや戦に出かけるときの携帯食だったそう。

硬くなってきたらきたで、ちょっと焼くと香ばしさが増してさらに美味~。

だいぶ脱線しましたが、泡盛をミキで割ろうというのは決してふざけてる訳ではなくて、割ってみようと思った理由があります。

 

ミキには泡盛マイスターの試験にまつわるこんなエピソードがありました。

 

実技試験の肝は、やはりテイスティング。そのテイスティングには、「第一アロマ」といって原料由来の香りを表現する項目があります。原料由来の香りといっても、泡盛はすべて米で作られているので、頭をひねってみたところで「洗いたての米の香り」「炊きたてのお米の香り」と表現方法は似たり寄ったりに。

 

試験に向けてボキャブラリーを増やしたい一心で、沖縄で何度か目にしたことがあったものの未体験だった「ミキ」を実技試験直前に飲んでみたんですね。そして、「ミキのような芳ばしい香り」というフレーズを自分の物にしたのでした。

さて、実技試験前日

テイスティングは泡盛の香り・味わいを判断するので、使うグラスは、汚れ、傷はいうまでもなく、水あかもつかないように、きれいに洗っておかなければいけません。試験に使うグラスに汚れや異臭がついていないか、念のためマイテイスティググラスの最終確認をしておこうと出してみると・・・

 

ミキの粘性が高すぎたのか、洗い方が雑だったのか、ミキと思われる汚れがグラスにべったりついていて、ギョッとしたことが忘れられません。ミキを飲んで表現の幅が広がるどころか、合格の可能性を狭めてしまうところでした。

 

そんなエピソードから思いついたミキ de 泡盛ですが、粘性がとても強いのでゴクゴク飲みたい方は泡盛の量を多めにすることをオススメします。それと、よく振ってお飲み下さい!

文:泡盛マイスター伊藤 薫