違いのわかる男を目指す!

今年は違いの分かる男になりたいと思っています。

 

なんの違いかというと「泡盛」と「米焼酎」・・・。

 

あんなに泡盛を飲んでるのにそんなもんか!と言われると正直辛いのですが、度数を合わせて「減圧タイプの泡盛」と「米焼酎」で一度飲み比べをしてみてください。意外と難しいですよ。。

 

泡盛も米焼酎も同じ焼酎乙類ですが

  • 泡盛は「黒麹菌」を使うのに対して、米焼酎は「白麹菌」。
  • 泡盛の原料は主に「タイ米」。米焼酎は主に「国産米」。
  • 泡盛は「全麹仕込み」なのに対して、米焼酎の多くは「二次仕込み」。

全麹仕込み:原料を全て麹にして一度の仕込みだけで蒸留する

二次仕込み:米麹を原料として発酵させた一次もろみに、米を加えて二次もろみを造ってから蒸留する

 

とまあ思いつくだけでもこんなに違いはあるのに、飲むとどっちがどっちか自信がなくなります。というわけで「島旨(減圧蒸留・25度)」・新里酒造と「しろ白岳(減圧蒸留・25度)」・高橋酒造を使って自主トレです。

「・・・」

いい見分け方をご存知の方、是非ご教示ください。


この違いがわかりますか?

モヒートを存分に楽しんだ「黒糖酒」・ヘリオス酒造の箱に「黒糖酒は原料のサトウキビからとれる糖蜜で全て沖縄生まれの特産品です」と書いてあります。これって要するに「ラム」のこと?それとも「黒糖焼酎」に近いの?と気になったので、今回は「黒糖酒」、「ラム」、「黒糖焼酎」の違いに迫ってみます。

同じサトウキビが原料のラムと黒糖焼酎の違いってそもそもなんだっけ?ということで、家にあった「ラム BACARDI」と「黒糖焼酎 喜界島」を何杯か飲み比べてみましたが、酔いがまわるばかりで解決の糸口すら見つかりません。

このままでは埒があかないので、観念して泡盛マイスターのテキストをひっぱり出してきました。

ラムは、サトウキビを原料として造られる西インド諸島原産の蒸留酒。サトウキビの搾り汁をそのまま薄めて造るタイプ(アグリコール)と、砂糖の精製のため搾り汁を煮詰めて結晶を取り除いた後に残る糖蜜から造るタイプ(アンデュストリアル)と原料の状態によって2タイプがあります。

 

一方の黒糖焼酎はサトウキビの茎を絞り、煮詰めてできた黒糖を米麹を使い発酵させて造られる蒸留酒で鹿児島県の奄美諸島のみで製造が許されています。

 

紙面の都合上(?)かなり要約しますが、奄美諸島での黒糖を使った焼酎造りの歴史はこんな感じになります。

  • 奄美諸島で黒糖を使った焼酎造りが始まったのは、太平洋戦争の頃
  • 当時はラムと同じ製法(サトウキビに含まれる糖蜜を発酵・蒸留)だった
  • ラムと同じ製法ゆえ、1953年に奄美諸島が本土復帰を果たした時の黒糖で造られた焼酎はスピリッツの扱いで他の焼酎より税率が高かった
  • 焼酎扱いを望む島民の要望もあって、一次仕込みに米麹を使用することを条件に焼酎に分類されることになった

奄美諸島での黒糖を使った焼酎造りは昔はラムと同じ造り方をしていたようですね。それが、焼酎並みの税率にすることとの兼ね合いで米麹を使うようになったということですね。所謂、大人の事情ってやつでしょうか←違うか

 

ひとまずスッキリしました。

 

さて、残った問題は黒糖酒は「ラム」と「黒糖焼酎」どちらに分類されるのか?それともまた違うジャンルなのか?黒糖酒の詳細な製法を自分では調べるのは無理だと感じたので、ヘリオス酒造さんに電話で聞いてみました。←勉強熱心か!

 

「黒糖酒は、ラムです」と即答していただきました。これでスッキリしました。「飲んでだめなら聞いてみな!」とかいう賢者の教えってありましたっけ?笑


マンゴー酵母と忠孝酵母の違いに迫る

大阪泡盛の会ではなく自宅でひとり、忠孝酒造さんの「泡盛はじめて三本セット」をテイスティングしました。

テイスティング・・・?単なるひとり飲みかな。

「これだけ飲んでていまさら泡盛はじめてセットもないやろ!」と相方からつっこまれましたが、これを選んだのにはちゃんと理由があります。忠孝酒造の酵母といえば「マンゴー酵母」という印象が強いのですが、マンゴー酵母が使われているのは「華忠孝」と「忠孝原酒」だけで他の泡盛には忠孝酵母が使われているようです。

 

前に書いた豊吉の記事には、豊吉には(特別に)忠孝酵母が使われているような文章を書いていましたが、忠孝酵母は豊吉以外にもたくさん使われているわけです。ということは酵母は同じにもかかわらず、豊吉と忠孝(一般酒)の味わいの違いは、豊吉の「減圧蒸留」や「低温発酵」によるものが大きいんでしょうね。

 

不勉強を戒める意味を込めてマンゴー酵母と忠孝酵母の違いを知ろうというわけで単に飲みたかったというわけではありません。念のため。

 

そう考えると泡盛はじめて三本セットというネーミングですが、いやいやなかなかどうしてマニアックというか、奥が深いチョイスではありませんか?

このように度数も違えば一般酒だけでなく古酒もあります。それから酵母も違うし、濾過の方法も。

  • 華忠孝:25度/一般酒/マンゴー酵母/荒濾過
  • 忠孝:30度/一般酒/忠孝酵母
  • 古酒忠孝:43度/古酒/忠孝酵母

そういえば同じ酒造所の泡盛だけを3銘柄も同時にテイスティングしたこともなかったですね。同時にテイスティングすると気が付くこともあったり、良い経験になりました。

 

沖縄限定ですが忠孝酒造さんのオンラインショップでも購入できますよ。気になった方は試してみてください。ちなみに、テイスティングはアルコール度数の低い華忠孝から30度、43度の順番に行うのがベターです。(2013年11月23日)


この5銘柄はすべて○○が違います!

きき酒会で芋焼酎の勉強をしてきました! 場所は近畿日本ツーリスト東大阪営業所のカルチャー講座で講師は酎房まほろば店主の橋本先生です(^^)

勉強したのはこちらの5銘柄で2つの酒造所(霧島酒造、小正醸造)のものを適当に選んでいるようにも見えますが実はそうじゃない!!

この5銘柄は原料の芋の種類がすべて違うそう。こうしてみると商品名に芋の種類が見え隠れしてますね(^^) 

  • 茜霧島―タマアカネ
  • 赤霧島―ムラサキマサリ
  • 蔵の師魂―黄金千貫
  • 赤蔵の師魂―パープルスィートロード
  • 師魂蔵紅東―紅東   

泡盛の場合は組合がタイから一括で仕入れたインディカ米を使うことがほとんどで原料別に飲み比べというのはなかなかできないので、とても新鮮でした。 

 

とはいっても同じタイ産でも品種の異なるインディカ米が栽培されているらしく、品種によって風味や得られるアルコール濃度に違いがあるということを何かの記事で読んだことがあります。一度飲み比べてみたいものです。マニアックな話ですみません^_^;    

 

さてさて、赤霧島は年2回しか造られない稀少なお酒ですが茜霧島はさらに製造量が少ないとか。茜霧島は時間とともにジャスミンのような香りがしました。   

 

泡盛造りに使う麹菌はすべて黒麹菌ですが赤霧島は白麹菌、茜霧島は黒麹菌を使って造られています。ちなみに白霧島は白麹菌、黒霧島は黒麹菌を使っていて、原料はどちらも黄金千貫なので麹菌の違いによる味わいを飲み比べてみるのも面白そうですね。一度やってみます。   

 

折角なので、原料の芋も一緒に食べ比べてみたかったということを講師の橋本さんにお話したら、あくまでお酒用なので食べ比べするほどは美味しくないみたいです。残念^_^; それにしても平日の昼間っから楽しすぎる、きき酒会でした(^^♪(2015年4月28日)

文:泡盛マイスター伊藤 薫