松藤の崎山酒造廠|廠【しょう】から見えてきた泡盛の歴史 

松藤の崎山酒造廠
松藤の崎山酒造廠

金武町にある崎山酒造廠の代表銘柄といえば松藤(まつふじ)。また酒造所ではなく酒造廠(しょう)なのか?気になっていた人も多いのでは?

 

本記事では個性的な松藤の味わいと、廠にまつわる泡盛の歴史を見ていきましょう。

  • 松藤から連想する香り
  • 酒造所じゃなくて酒造廠なのはなぜ?
  • 崎山廠という泡盛
  • 崎山酒造廠を訪ねる etc

松藤から連想する香りは?

松藤@大阪泡盛の会vol.33
松藤@大阪泡盛の会vol.33

松藤に対して個性的というイメージを持っている方は少なくないと思います(もちろん良い意味でです)。

 

僕もその一人で、松藤を飲むといつも連想するのはグラスホッパー。もちろんバッタじゃなく、ミントリキュールを使ったカクテルの方です(^^)

 

よく飲むカクテルというわけでもなく、むしろ長い間飲んでいません。若かりし頃に飲んだ時の強烈な印象が脳裏に焼き付いているのです。

 

グラスホッパーのレシピをググってみると、ペパーミントリキュールの他にカカオリキュール、生クリームを使ったカクテルです。

 

僕の中ではあのペパーミントグリーンの色と、とにかくミントのイメージ。松藤からそこまでのミントの香りを感じるのかといわれると・・・???なんですが、やっぱり連想してしまいます。

 

松藤以外の泡盛で感じたことのない香りなので余計にそう感じるのかもしれません。

 

とにもかくにも二十歳そこそこの若造には、大人なイメージのグラスホッパーがよっぽど衝撃的だったんでしょうね。何処で誰と飲んだのかは忘れてしまいましたが(笑)

 

この「粗濾過 松藤(44度)」はその名の通り旨味をたっぷり残した粗濾過なので飲み応えは十分ですが、松藤ならではのグラスホッパー感は穏やかです。瓶で3年ほど熟成されていることも関係あるかもしれませんね。

 

光の加減もありますがうっすらとグレーがかって見えます。これが旨味成分なんでしょう(^^♪


崎山酒造所ではなく、なぜ廠なの?

敗戦直後の沖縄では泡盛メーカー以外に各地で自家用酒を造っていました。

 

ヤミ酒や密造酒を飲んでは悪酔いして暴れたり、暴力事件が起きたりということが問題になっていました。こうした酒の密造問題に対処するために、アメリカ民政府の指導で民政府直轄の酒造工場(官営酒造工場)が5ヶ所出来ました。

  • 首里崎山町に首里酒造廠
  • 那覇市に真和志酒造廠(神村酒造の前身)
  • 金武村に伊芸酒造廠(崎山酒造廠の前身)
  • 羽地村に羽地酒造廠(龍泉酒造の前身)
  • 金武村の群島政府の工業試験場

昭和24年の官営が解かれたときに伊芸酒造廠が名前を崎山酒造廠として現在に至ります。「廠」というのは官営の酒造工場時代の名残というわけです。

 

官営酒造工場は軍の施設や戦前の民間の酒造工場跡を利用しており、崎山酒造廠は元は米軍のコンセット(カマボコ型兵舎)だったので屋根はカマボコ型なんだそう。

 

沖縄の歴史と泡盛の歴史は切っても切り離せないですね。※官営酒造工場については「焼酎楽園Vol.36」を参考にしました


崎山廠という泡盛

「焼酎楽園」の酒販店ガイドに載っていた大阪のA店。

 

ホームページを見る限り泡盛の品揃えは期待できませんでしたが、電話で泡盛の取り扱いを聞いてみると今は数銘柄だけ置いているとのこと。どうしても気になったのでA店に行ってみました。

 

確かに泡盛は数銘柄だけでしたが、店主と話し込んだら奥から「崎山廠(30度)」・崎山酒造廠という泡盛が出てきました。これは電話で聞いていた銘柄ではありません。

 

詰口年月日が2005年11月14日ということは瓶詰めされてから早9年。

はじめてみる泡盛です。店主が瓶を拭こうとしたのを慌てて制止して連れて帰りました。

 

堂々たる汚れっぷりですが僕的にはこの汚れが萌えです。ちょっとした変態ですね(笑)

崎山廠30度
崎山廠30度

ネットで調べるだけ、電話やメールで聞いてみるだけというように、効率を優先した行動をとってしまうことが多いです。

 

一見無駄なようですが実際に行ってみることは大事だなぁと改めて思いました。泡盛に限らず、行ってみることできっと何かが変わります。行ってみたところで、ろくに話をせずに帰ってしまえばそれまでですが。

 

「崎山廠」にはアルコール度数43度のもあるということも教えてもらいました(^^♪(2015年2月4日)

崎山廠でパクチーモヒートに挑戦
崎山廠でパクチーモヒートに挑戦

購入して更に4年熟成させた崎山廠を使ってパクチーモヒートに挑戦してみました。これがとても好評でゴーヤーよりもバズりそうな感じがします。

 

関連|泡盛×タイ料理|パクチーモヒートもいい感じ。


崎山酒造廠を訪ねる

酒造所見学ツアー第2弾!3蔵目は崎山酒造廠さんへ。小雨が降る中、ウエルカムボードが出迎えてくれました。さりげない心配りが嬉しいですね(^^)

ウエルカムボードが嬉しい@崎山酒造廠
ウエルカムボードが嬉しい@崎山酒造廠

崎山酒造廠の外観です。歴史を感じつつもモダンな印象もあり、とってもオサレ。

崎山酒造廠@金武町
崎山酒造廠@金武町

前から気になっていた崎山酒造廠が酒造所ではなく酒造廠(しょう)たる所以。

 

崎山酒造廠の前身が官営の酒造工場、伊芸酒造廠で建物は米軍のコンセット(カマボコ型兵舎)だったことは、かまぼこ型の屋根を見て納得しました。

奥にかまぼこ型の屋根が見えます@崎山酒造廠
奥にかまぼこ型の屋根が見えます@崎山酒造廠

工場の中をひと通り見せてもらいましたがこの日は工場がお休みだったので残念ながら作業中の写真はありません。

 

作業中の写真はなくてもこういう写真ならあります。

 

まずは松藤Tシャツ。職人ぽさに惹かれて、ついついお買い上げしてしまいました。お次は・・・

松藤Tシャツ
松藤Tシャツ

少し前に泡盛を大人買いしたので今回は自粛モードを貫いてきましたが、ここでしか買えない商品とか聞いちゃうとダメですね(苦笑)

崎山酒造廠さん 丁寧に説明して頂きましてありがとうございました。


追記

沖縄でテイスティング研修を受けるのに絡めて、一度に6つの酒造所をまとめて見学した時の記事です。 

 

2回目の酒造所見学なので突っ込んだ質問もできずに、読み返すとかなり恥ずかしいのですが、この頃はそんな感じだったなぁと懐かしく思えるので手を加えずにそのままにしています。

 

この日は残念ながら泡盛造りの様子を拝見することが出来ませんでした。たぶん土曜日だったからだと思います。

 

土日を利用して沖縄に行っている身からすると、土曜日でも工場見学を受け付けていることはとてもありがたいのですが、せっかく行ったのに工場が動いていないのはもったいない気分になったので、工場見学はできるだけ沖縄旅行中の月曜日から金曜日にしようと思うきっかけになりました。 訪問日:2011年10月15日


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