1日も早い復旧を応援しています 米島酒造

酒造所見学ツアー第8弾と題した、はじめての久米島旅行をずっと前から楽しみにしていました。

 

もちろんメインは久米島にある2つの酒造所見学だったのですが予約の電話をしてみると久米島の久米仙さんはまさかの見学NGになっていました。理由は衛生上の面からということなのでしょうがないですよね。別に見せるために泡盛を造っているわけじゃないですから。

 

それにしても泡盛百科の情報は古いなぁ~(苦笑)。

 

久米島にあるもうひとつの酒造所、米島酒造さんには無事に見学の予約をすることができて久米島行きを心待ちにしていたのですが・・・


酒造会社の屋根吹き飛ぶーNHKニュース

最大瞬間風速59.7メートルを観測した猛烈な台風18号の影響で久米島では屋根瓦が飛んだり、窓ガラスが割れたりといった被害が相次いだということでしたが、米島酒造さんも工場の屋根に被害を受けたということをfacebookの投稿で知りました。

 

ネットニュースはリンク先がエラーになっていて詳細がわからずじまいでしたが、酒造所の方と親しい友人から教えてもらった米島酒造さんの情報をまとめると

  • 壊滅的な被害で2ヶ月は営業できない
  • 酒造所の半分以上の屋根が飛んでダメになった
  • 屋根がないのでとにかく酒造所の泡盛の在庫を減らしたい

という深刻な状況ということがわかり、これは見学どころじゃないないし、そもそも久米島行きもとりやめた方がいいのかなと思ったりもしました。

 

その後も情報を集めていると久米島への旅行を自粛する必要はなさそうなことがわかったので、むしろこのタイミングで久米島行きを予定していたのも何かの縁と考えて泡盛ファンとして少しでも米島酒造さんの力になれることはないだろうかと考えるようになっていました。

 

片付けでも何でもお手伝いしたいという思いはありましたが状況がわからない。。

 

「屋根がないのでとにかく工場にある泡盛の在庫を減らしたい」ということなら、少しでも在庫を減らすお手伝いをしたいと思い米島酒造さんにある在庫の泡盛を買ってこようと泡盛の購入希望者を募ることを思いつきました。

 

ただし米島酒造さんの様子がわからないし、在庫の状況も見当がつかないので、賛同いただける方には購入するのは四合瓶なのか一升瓶なのか?を選んでもらうぐらいで状況次第で僕に任せてもらうという条件で予算だけを決めてもらいました。

 

「ラベルが汚れていても構わないしむしろそういう商品を引き取りたい」、「先方が減らしたいものを買ってきて欲しい」といった要望もあって関西の泡盛ファンの熱い想いと優しさを感じました。

 

飲食店をされている泡盛マイスターの先輩がお店のお客さんにも声をかけてくれたりと、最終的にかなりの数になった注文を手に久米島に出発したのでした。


最大瞬間風速59.7メートルの凄まじさ

電柱が倒れる被害もあったようですが台風18号の直撃から10日ほど経っていたので目立った爪痕というものはさほど感じることがありませんでしたが、こうして港の近くの公園の樹木が根っこごとなぎ倒されている様子を見ると最大瞬間風速59.7メートルの凄まじさを感じずにはいられません。


痛々しいブルーシートが目印に

地図を見るとお昼を食べたお店からどうやら近くにあるとわかったので、レンタカーを置いて、下見を兼ねて米島酒造さんの工場を探すために歩いてみると・・・すぐにわかりました。

 

酒造所見学の時はなかなか見つけられないことが多いのですがブルーシートのおかげといっていいのか、遠目にも目立つ痛々しいブルーシートで簡単に米島酒造さんを見つけることができました。


泡盛造りを再開されていました!!

台風18号の直撃で商品・貯蔵タンク・ダンボールなどの資材を置いていた建物の屋根が被害を受けたそうですが、幸いにも貯蔵タンクの蓋には被害がなかったそうです。

 

もしもタンクの蓋がとばされていれば中に貯蔵されていた泡盛はダメになっていたかもしれません。

 

屋根は写真のようにブルーシートで応急処置をされていました。年内には修復工事を完成させたいとのことでしたが台風の被害で工事業者も手が一杯みたいなので修復の前に台風が来ないかと心配されていました。

 

商品を保管する場所をなんとか確保することができたということで泡盛造りを再開されていました。保管場所を探そうにも免許の関係で登録している場所から勝手に変えてはいけないようで大変だったみたいです。

ステンレスタンク、甕で貯蔵している泡盛にも被害はなかったようです。再開したとはいえスペースに余裕がないので発送する分をその都度瓶詰めしたりと不便な中で泡盛造りをされているような印象を受けました。

 

台風の前のような状態に戻るのは時間がかかりそうでした。


田場社長とお会いすることができました

はじめてお会いした田場社長はみなさんから伺っていた通りの方でした。お話ししていると泡盛を造ることが幸せという田場社長の思いがズンとこちらにも伝わってきました。

 

深さの違う2つの麹棚を使って麹造りをされているお話をはじめ、2008年から造っている限定酒にかける思いなど興味深く伺いました。

 

限定酒は完成したお酒の味わいから浮ぶイメージを元にボトルの色を決めているそうです。2016年のものは深いブルーからグリーンに変わるグラデーション。どんな味わいなのか気になりますよね(^^♪

 

大変な状況にも関わらず社長自ら工場の中を案内してくださったのが本当に申し訳なくもあり、ありがたくもありました。


iPhoneケースが驚くほど充実

酒造所の片隅にはオリジナルiPhoneケースのコーナーがありました。幸か不幸か自分の6s Plus用がなかったので諦めましたがかなり触手は動きました。

 

こうして改めて写真をみているとそれらしいサイズがあるようなにも見える。気のせいかな?笑

あまり長居するのはご迷惑になると思い早々に米島酒造さんを後にしました。田場社長をはじめ米島酒造のみなさんありがとうございました。また改めてお邪魔します。


追伸

少しでも酒造所にある在庫を減らすお手伝いができればと思い、主にfacebookで声をかけさせていただいましたが沢山の方に賛同いただき四合瓶110本、一升瓶18本を関西の泡盛マイスターを中心とした泡盛ファンの方に送ることができました。

 

賛同いただいた方から受け取った、自分にできるとがあれば米島酒造さんのために何かしたいという思いは僕が代表して田場社長にお伝えしてきました。賛同いただいた方にはこの場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 

という訪問記事を書いている間に米島酒造さんから泡盛が届きました。予想外に早く届いてびっくりです。

大部分の方へは直接送ることができたので結局僕のところへ送ってもらったのはごく一部でした。もしも四合瓶110本が事務所に届いたら保管場所に困るところでした。

僕達にはあとは泡盛を飲んで応援することしかできませんが、米島酒造さんが一日も早く以前のような状況に戻られることをお祈りしています。訪問日:2016年10月18日

文:泡盛マイスター伊藤 薫