
酒造所見学ツアー第4弾、またの名を「レンタカー de ひとり旅2012」の4蔵目は那覇市にある久米仙酒造さんにお邪魔しました。
案内していただいたのは開発部門のNさん。認証番号は200番台前半で泡盛マイスターの大先輩になります。
名刺を頂いた時に思わず、「僕も泡盛マイスターを取って、今回は認証式に参加するために沖縄に来ました」と、自分が泡盛マイスターであることをしゃべってしまいました。
そんなわけで、こいつは泡盛マイスターのくせにそんな初歩的な質問するか?って思われたら嫌だなと、少し緊張しながら見学はスタートしました(笑)。
まずは製麹。製麹といえば、三角棚と回転式ドラムしか知らなかったので円形の製麹機の大きさにはたまげた!広い!ビッグダディの大家族でも広々寝れそうじゃないですか。
製麹機は2階建てなのですが、なんとなく気になって1階部分を見せてもらったものの中は特になんでもなくて肩すかし。
そしてちょっぴり恥ずかしい(苦笑)。
仕込みタンクの上なう。
タンクの中を見せていただいた時に、思わず口から出てしまったのが「この中に落ちた人っているんですか?」という間抜けな質問。俺は何を聞いているんだと思った時には手遅れ。。
タンクの中にはガスが充満しているので即死だそうです。それから、そんなことを聞かれたのははじめてですとのこと。
ああ恥ずかしー(>_<)
泡盛マイスターとか以前にそんなこと聞く奴はいませんよね。即死じゃ万が一落ちてても言えないですよね~。←そういうことじゃないか(笑)
ここまで泡盛マイスターらしい的を得た質問がまったくできなかったのですが、蒸留器の説明をして頂いた時に蒸留器の「立ち上がり」に捲かれている黒っぽい布(?)にまたまた食いついてしまいました。
この布(?)を1枚捲くか捲かないかで泡盛の味わいが変わってくるそうです。試行錯誤の結果がこの布(?)というわけ。
それから、こちらは組合に泡盛を運ぶ時に使うタンクだそう。おっと、組合というのは沖縄県酒造協同組合で運ばれた泡盛は南風だったり、海之邦の一部になるというわけですね。
このタンクは沖縄県酒造協同組合に泡盛を運ぶために他の酒造所が借りに来たりもするようです。ちゃんとした質問ができると打てば響くのだと思い知りました(^^)
見学の最後には試飲ができないのにもかかわらず、「奴樽蔵(やったるぞう)」、「久米仙ブラック」、「樽熟成十年古酒」など7銘柄をグラスに注いでいただいて香りと色を確認させてもらいました。
車じゃなかったら、他にも試飲できますか?と言ってるところですが、今回ばかりは「もったいないのでこれは注がなくもいいですよ」とか言ってみました(笑)。
それにしても、試飲のできない酒造所見学ツアーなんて・・・苦行に近いですね。
久米仙酒造のN様 丁寧に説明して頂きましてありがとうございました。
追記
泡盛マイスターの筆記試験に続き実技試験にも合格することができ、晴れて泡盛マイスターとなることができました。
本格焼酎と泡盛の日である11月1日に沖縄で開催された泡盛マイスター認証書授与式に参加することに絡めて、一気に6つの酒造所をまとめて見学した時の記事です。
大阪からわざわざ授与式に参加しなくてもいいんですが、単に授与式を口実に沖縄に行きたかっただけです(笑)。「沖縄に行く、イコール泡盛の酒造所を見学する」、これが定着したのはこの頃からですね。
酒造所見学の回数を重ねる毎に独自の視点で質問をすることができるようになってきたように思います。少々間抜けですが(笑)。
それからNさんというのは、カリスマブレンダーまっきーさんこと中村真紀さんです。
阪急うめだ本店の沖縄物産展で開催された泡盛講座では「美王」の資料を提供して頂いたりと何かとお世話になっています。僕が見学の時に間抜けな質問をしたことはたぶん憶えていないと思いますが、今度会ったときに聞いてみようと思います。訪問日:2012年11月2日
旅のお供に久米仙プレミアム

年末は実家のある山形に新幹線で帰省するのが恒例行事になっています。騒がしい人達がラッキーにも寝てくれたので(笑)
新幹線の旅を満喫しようと11月の沖縄でGETしてきたコーラルウェイ(JTA機内誌)と泡盛をカバンから取り出しました。
コーラルウェイは1989年のもので国際通りの近くにあるバサー屋で見つけました。
泡盛の記事はもちろんのこと全体的に相当読み応えがありそうだったので「久米仙プレミアム(50度)」・久米仙酒造と一緒に今回の旅の友にしようとひと月以上も飲むのも読むのも我慢していました。
こんな感じの広告、時代を感じますねぇ~(^^)

満を持して飲み始めようと蓋に手をかけるも・・・
固く閉まりすぎてるのか?まさかの蓋が開かない事態(泣)。蓋が開けられなくて新幹線の旅を満喫できないなんて・・・なんて日だ!笑
泣く泣く久米仙プレミアムはしばしお預け。さてどうやって開けてやろう!?
とにかく無事に実家に辿りつきました。
KPこと「久米仙プレミアム(50度)」は実家で落ち着いて開けようとしたけど素手ではどうしても開けられず、実家の台所で見つけたBCOの力を借りることに。BCOは万能キャップオープナーのことです(笑)
百戦錬磨のつわものと思われたBCOをもってしても楽勝というレベルではなく、かなり手ごわかった久米仙プレミアム。恐るべしです^_^;
でも最後は僕の飲みたい力が優ってねじ伏せてやりましたよ(^^)v
ウィスキーのようだなんて言ってしまっては泡盛マイスターとしては全く芸がありませんが、実にいい意味で泡盛らしくない味わいでした。なにはともあれこの一杯で溜飲を下げることができたのでした(^^♪
久米仙プレミアムのアルコールは50度。泡盛のアルコールの上限45度を超えているため泡盛とは名乗れません。さらにこの色の濃さを考えると甘くない糖を加えてリキュールとして商品化しているんでしょうね。
1996年謹製なのでそろそろ20年物。ストレートでじっくり味わった後はちょっと勿体無い気もしますが久米仙プレミアムで作るプレミアムな泡盛ハイボールを楽しみます。
一緒に楽しむのは東京駅で見かけて買わずには帰れなかった「新宿カリーあられ」。20年古酒で作るプレミアムな泡盛ハイボールのさっぱり感×芳醇さの絶妙なバランスとスパイシーなあられとの相性はサイコーでしたよ(^^)
泡盛ハイボールを飲んでいて、沖縄から久米仙プレミアムを持って帰る時にスーツケースの中で漏れたら嫌だなと・・・渾身の力で蓋を閉めたことを思い出しました。犯人は僕でした。お騒がせしてすみませんでした(>_<)

久米仙プレミアムはキャンプでも大活躍!赤穂のシャコとプレミアムな泡盛ハイボールでキャンプの夜を満喫しました。蓋の閉め過ぎには要注意ですけどね(爆)