
僕は泡盛版ソムリエの泡盛マイスターの資格を取って約8年、トップ画像にあるように泡盛と名のつく本は片っ端から読み漁ってきました。
本記事では泡盛初心者にすすめたい泡盛本とオススメな点を簡潔に紹介しています。僕はこの順番に読んだわけではありませんが、出版年の古いものから整理しました。
泡盛を飲みながら読むのがベストです。さらに読みたく・飲みたくなります(笑)
さっそく見ていきましょう。
これが原点の泡盛本
まさにタイトル通り、僕が泡盛の知識ゼロだった頃に出会った泡盛本です。
泡盛マイスターの実技試験のときはテイスティングの表現のコツがなかなか掴めなくて、泡盛カタログにあるテイスティングメモで勉強させてもらったまさに原点の一冊です。
かなり読み込んでます。なぜか2冊持っています(笑)。そろそろ改訂版が出て欲しいところですね。
決定版 泡盛大全(2000年)
2000年発行のこの本自体が泡盛さながらに熟成が進んでいるので、厳選銘柄530が見応えありすぎです。

噂に聞いていたペットボトルの泡盛も載ってるし。資料として持っていたい1冊です。

泡盛はおいしい(2002年)
著者は第14代泡盛の女王の富永 麻子氏。
津波古酒造場での泡盛造りの体験談や名杜氏と讃えられる平良恵修氏のインタビューなど読み応えがあります。
タイトルにその通りと頷いてしまう、飲みながら読みたい1冊。
泡盛「通」飲読本(2003年)
読本というだけあって見開き1ページでまとめられたコラムが面白い!!
それもそのはず、仲村清司氏をはじめとした泡盛、沖縄に造詣の深い方々が書かれています。
この本のおかげで探していた春雨をなぜか?宮古島でゲットできた事もありました(^^)
泡盛王国(2006年)
泡盛を家庭の食卓に!
著者の田崎聡氏と猪股吉貴氏(ジャパンリカーサービス㈱取締役:当時)の対談記事、泡盛談義を興味深く読みました。
男性はわかりやすいものしか買いません。本当に飲みやすいすっきりしたものか、アクの強い濃いものかどちらかを求める。カーッと飲んで、酔って楽しんで終わってしまいます。あまり味わっていない。
女性は圧倒的に味と香りをみます。自分が旨いと思わないと買わない。細かいところまでチェックしています。
泡盛(焼酎)の買い方や楽しみ方の男女の違いについて、僕自身も納得した部分がありました(苦笑)
さらに・・・
女性は焼酎を嗜好品としてみていて価値を見出してくれていますが、男性にとってはいまだに「安く飲める酒」ですね。
といった視点から、焼酎・泡盛を家庭の食卓に上げることが大切だということ。女性、特に母親が焼酎や泡盛を家で飲むことで、長い目でみれば子供が母親の好みに影響を受けることによって、焼酎・泡盛が広まり定着するのではということが書かれていました。
対談から10年以上経ちますが、家庭でお母さん達が焼酎・泡盛を飲んでいるイメージは まったくありませんね。。
泡盛は食中酒に最適なので家庭の食卓にも合う筈なんですが・・・。そもそも、男女問わずお酒好きというイメージがある人でも家ではまったく飲まないという人もいます。
かなり難しいのですが、お母さん達に家庭で泡盛を飲んでもらうことを目標にして、本ブログでは家飲みでの泡盛の楽しみ方も綴っていこうと思います。
泡盛全銘柄紹介と題して各酒造所毎に写真付きで泡盛の銘柄が整理されているので、資料として重宝しています。
モモトVol.26 島の酒(2016年)
既に3年前の雑誌ですが、この中では情報が新しくて嬉しい1冊。綺麗な写真を見ているだけでもテンション上がります。
A to Zで島の酒についてシンプルにわかりやすく解説してくれています。島の酒がテーマなので泡盛だけではないのですが、ほぼほぼ泡盛です。
君知るや名酒あわもり(2016年)

君知るや名酒あわもり―泡盛散策
池間一武 琉球プロジェクト 2016年6月23日
東京大学名誉教授の故坂口謹一郎先生が雑誌「世界」に発表された論文のタイトル「君知るや名酒あわもり」と同じタイトル。
レアな泡盛が沢山出てきます。黒糖焼酎も出てきますが普通の泡盛はあまり出てきません。
レア物泡盛がSNSに投稿されていたときに僕は必ずこの本を引っ張り出して探してしまうので、初心者というよりは泡盛マニア向けの本かもしれません。泡盛にまつわる薀蓄が充実しているので読み物として面白いです。
泡盛マイスターの編集長と酒好きにすすめたい泡盛の香り(2018年)
我らが泡盛マイスターの久高 葵氏が泡盛の香りをテーマに執筆された本です。
どの泡盛と一緒に読もうかな?と思いながらパラパラと頁をめくっていたらステキなチャートが!
これに従って泡盛の飲み方を選んでみるのも面白いです。

2008年頃に一度お邪魔したSHO-CHU BAR 高山 琉球別邸が紹介されていて、懐かしくてテンションあがりました!

さらに上がったのこのサイン!久高さんありがとうございました。

【番外編】泡盛マイスター的冬休みの友
冬休みの宿題といえば「冬休みの友」とかいう名前だった気がするのですが、いまもそうなんでしょうか?
11月に沖縄で手に入れた泡盛本を今日まで手付かずで来てしまったので、年末年始に一気に読もうと山形に帰省する荷物に入れてみました。
持って行ったものの1ページも読まずにそのまま持って帰ってきたという前科があるため(違う本です)、「ほんまに読むんか?」と荷造りをしているときに相方から鋭い突っ込みが入り、狼狽えてしまいました。
確かに本物の宿題(仕事)も持って帰るわけだし、同じ轍を踏んでしまうかもしれません。でも、この年末年始は暦が勤労者に優しいからなんとかなるさ~と荷造り完了です(2013年12月)
荷物に入れたのは読破するのが手強そうなこちらの2冊です。
「泡盛の文化誌―沖縄の酒をめぐる歴史と民俗」(2005年)と、
さらに手強そうな「あわもり-その歴史と文化-」(1991年)

あわもり―その歴史と文化―
沖縄県立博物館友の会 1991年3月