泡盛イベントなどでご紹介している自宅で簡単にできる泡盛カクテル「泡盛メロンパンチ」。大自然が似合うボタニカルな味わいの泡盛カクテルです。
イベントの度に作っては試飲してもらってますが・・・
メロンの味がする!
いや!きゅうりだ!
と、意見が割れていつまでたっても埒があきません(笑)。
物議を醸している泡盛メロンパンチなんですが実はそのもとになっている「キューリ夫人のメロン記念日」という泡盛カクテルがあるのをご存知でしょうか?
「キューリ夫人のメロン記念日」というのは僕の泡盛カクテルの教科書「ベスト・オブ・沖縄 2004」で紹介されていた面白い泡盛カクテルなんです。
というわけで残念ながら僕が考えたわけではありません。
ネーミングからキュウリを使うことを想像するのは難くありませんがその実態は・・・
スライスではなくキュウリを丸ごと一本使うところがミソなので、いつものグラスではなくジョッキで。
サイズも大きいし規格外のオモシロカクテルとでもいいましょうか(^^♪
それにしてもお手本からはだいぶ遠ざかった気がするのは僕だけ?笑
メロン味といわれればそうかも?と思いますが「ふらのメロン de 泡盛」を作った時に、メロンの甘さは想像以上に甘いということを知ってしまっただけに過剰な期待は禁物。
それでも、できるだけメロン味を楽しめるようにと裏面はちょっと加工をしてみました(^^♪
「また漬けた胡瓜を食べたり、他人の胡瓜に手を出すのは一般的にいけない行為とされているので注意」という補足説明が書いてあって面白いです。編集部のみなさんも完全に楽しみながら作ってますよね!
僕もちゃんと説明を読みましたが、メロン味に飽きた頃合いで辛味噌を付けていただきました。だって辛味噌を付けたきゅうりは泡盛の肴に最高だから(^^♪
もうお気づきかもしれませんね。
泡盛メロンパンチはキューリ夫人を水割りから炭酸割りに変えただけなんです。パクリじゃなくてアレンジですのでその辺よろしくお願いします(汗)。
大胆にアレンジしてみたらこうなった!
ここでやめておいた方がスマートなのかもしれませんが山形ならではのきゅうりでもやってしまうのが自称山形のごっつお(うまいもの)大使の性。
これが山形を代表するきゅうりの漬物「しなべきうり」です。これを同じように泡盛の水割りにプラスするだけなのですが・・・
どうやらキューリ夫人以上にお手本から遠ざかってしまったようです。
しなべきうりを使うとメロン風味というよりは瓜の漬物風味という味わい、そのままですね^_^;
繰り返しになりますが、↓これがお手本です。
お手本から遠ざかってしまうのも仕方がありません。だって同じきゅうりとは思えないから。
飲み終えた後にはキューリ夫人と同じく御法度を破って美味しくいただきました。しなべきうりはこう見えてシャキシャキとした歯ごたえがあるんですよ。
フルーティないつもの「かりゆし(一般酒)」もいいんですが、ピリッと辛みのあるしなべきうりに合わせるならここは10年古酒に育って、とろりとした甘みがある「くらクース」・ヘリオス酒造がベターですね。
もう終売なのか?くらクースが見当たらなかったのでくらスーパーセレクションでもいいかもしれませんね(^^)
何度も書いていますが、泡盛に強い・キツイというイメージを持っている方が多いので古酒の素晴らしさを真正面から伝えようと思っても関西ではなかなかしんどい状況なわけです(ちょっと泡盛を知っている人に伝えるのは簡単ですけど)。
泡盛メロンパンチをはじめ異色の泡盛の飲み方をご紹介するのは、まずは泡盛に興味を持ってもらおうと思ってやっています。
「なんか泡盛って楽しそう、面白そう、美味しそう」と思ってもらうにはどうしたらいいかなと悩みながらやっているので、
単におふざけでやっているわけではない!ということは声を大にして言いたいです!
文:泡盛マイスター伊藤 薫
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