レア物がざくざく 瑞泉酒造

酒造所見学ツアー第2弾! 4蔵目は瑞泉酒造さんへ。  

 

お邪魔したのが朝の早い時間帯のため工場の中をひと通り案内してもらいましたが、残念ながら工場が稼働していなかったので工場の写真はありません。

 

でも2階(3階?)が資料館のようになっていて、なかなかお目にかかれないレアものをたくさん拝見することができました(^^♪


創業120周年の記念古酒

限定12本の創業120周年記念古酒@瑞泉酒造
限定12本の創業120周年記念古酒@瑞泉酒造

5年前、瑞泉酒造の創業120周年記念に限定12本で発売された30年物の古酒です。器はなんと・・・

フランスのバカラ!

これは12本に含まれない例外なので残念ながら中身は入っていません。

 

販売した泡盛の度数は33度でお値段は税込52万5,000円也。600mlということは・・・計算するのはやめておきましょうか(笑)。

 

120周年ということで出来れば120本を用意したかったそうですが出来の良い古酒にこだわった結果、120本分の量を確保することができずに12本になったそうです。ちなみに即完売だったとか。


「君知るや名酒あわもり」

お次は東京大学名誉教授の故坂口謹一郎博士の論文のタイトル「君知るや名酒あわもり」が刻まれた石碑のレプリカです。

沖縄県酒造協同組合の玄関正面に建立されているオリジナルと見比べると緻密なレプリカではないのですが、これかなり欲しいです。どういう経緯でこのざっくりとしたレプリカが作られたのかも気になりますね(^^)

「君知るや名酒あわもり」が刻まれた石碑@沖縄県酒造協同組合
「君知るや名酒あわもり」が刻まれた石碑@沖縄県酒造協同組合

元祖!泡盛干支ボトル

今ではおなじみの泡盛の干支ボトルですが実はここ瑞泉酒造がパイオニアだそうです。ということでこちらが元祖干支ボトルの鶏ボトル!

いつの年のものかはっきりしないそうですが案内してくれた酒造所の方も物心ついた時には干支にちなんだの泡盛の酒器をお正月に飾っていた記憶があるということでしたので、少なくとも30年以上前からは存在していたようです。

 

かなり年季の入った鶏ボトルの頭をありがたくなでさせてもらいました(^^)


御酒の東大限定ボトル

1階の試飲コーナーに「御酒(うさき)」の東京大学限定ボトルが展示されていました。

 

御酒というは戦前に使用されていた黒麹菌を復刻した「瑞泉菌」で造られた泡盛なんです。何故、東大限定販売というと・・・

 

戦前の黒麹菌は沖縄の地上戦で壊滅したと考えられていました。

 

ところが坂口謹一郎博士によって瑞泉酒造から採取されていた黒麹菌の標本がなんと東大で保存されていることがわかり瑞泉酒造がこの瑞泉菌で戦前の泡盛の味の復刻を目指して1999年に商品化に成功した泡盛が「御酒」なんです。

 

御酒と瑞泉菌で映画が撮れそうな話ですよね~。

 

そういった繋がりがあってこその東大限定販売なんです。あくまでも参考に展示してあるだけみたいで東大でしか買えないそうです。ボトルもオサレだしいつかチャンスがあれば是非ゲットしたい代物でした。

 

瑞泉酒造さん 丁寧に説明して頂きましてありがとうございました。

追記

泡盛マイスターの筆記試験に合格して、次は実技試験に向けてテイスティング研修のために東京・沖縄に通っていた時期がありました。 

 

これは沖縄でテイスティング研修を受けるのに絡めて、一気に6つの酒造所をまとめて見学した時の記事です。といっても2回目の酒造所見学なので突っ込んだ質問もできずに、読み返してみると恥ずかしいのですが、この頃はそんな感じだったなぁと懐かしく思えるので手を加えずにそのままにしています。 訪問日:2011年10月17日

 

瑞泉酒造さんに2回目にお邪魔したのはもずく楽部さんと一緒でした。翌日がもずくの日で大阪からもずく楽部の四天王が沖縄入りしていました。

 

僕はたまたま忠孝酒造さんの手造り泡盛体験の予約をしていた日だったので体験が終わってから瑞泉酒造さんに直行しました。そんなわけで忠孝さんの手ぬぐいを巻いたままなのは許してください(笑)訪問日:2016年4月16日


泡盛版 金の斧 銀の斧

僕が成年後見人をさせていただいていたXさんが亡くなられたので保険証の返却や葬祭費の支給申請書などをもらったりと、某市役所で最後のお努めを終えて最寄り駅までとぼとぼと歩いていた時の話です。

 

何事も始まりがあれば終わりがあるわけですが、この道を歩くことももうないかもしれないなと少し感傷的になっていました。

 

もうすぐ駅に着くという所で前々から気になっていた酒屋があったことを思い出しました。Xさんの後見人の間はいつでも寄れるからと毎回素通りしていたのですが、次はいつになるか分からないので寄るなら今日しかないと思い入ってみました。

 

お目当ては当然ながら泡盛ということになりますが、結論からいえばビンゴ!でした。

 

量は多いとはいえませんがほとんどの泡盛がこのお店の店頭でお年を召していらっしゃいました。 

  • これは7年古酒になってる!こっちは8年!
  • うわぁーこの御酒はラベルに「2001」とあるから11年物~!

ひとりでテンションが上がってしまいました。もちろん定価です。 

 

これもこっちも買っておいて損はないと舞い上がる自分と、ちょっと待った!お店の照明にさらされた瓶熟成が全て美味しく育っているといえるのか?

 

という泡盛マイスターとしての冷静な自分とがせめぎ合った結果、購入したのは2本で、ますはこちら。

棚の上の「御酒」・瑞泉酒造はかなりホコリをかぶってましたが、この色の瓶なら照明の影響も少ないだろうと判断しました。

 

レジに持って行ったらお店の方が「箱があるものの方がいいよね?」って奥の方がゴソゴソしだしたのです。

 

イソップ童話の「金の斧、銀の斧」じゃないけど、「僕が欲しいのはホコリで薄汚くなっているラベルに「2001」と書いてある展示品の方で、いくら箱があっても綺麗でも他の瓶では断じてない!」と心の中で思いながらも、お店の方が奥から出してきた箱の中の瓶を確認するのを見ていました。

 

たぶん冷笑を浮かべながら。

 

しかし!箱から出てきた綺麗な瓶のラベルにも2001の文字が輝いていたので、反射的に

は、箱入りでお願いします!

とお金を差し出してました(笑)。

 

もう1本はほぼ新酒ですがこちらの「宮之鶴」。

定価で売ってるのなんかはじめて見ました!

 

正確には売っているのをほとんど見たことがなかったので定価自体を知らないけど、三合瓶で1,200円くらいなら買っておいて損はないでしょう。

 

いやー単なる偶然なのか?何かのお導きがあったのか?は分かりませんがこれからはこの駅でちょいちょい降りることになりそうです(^^)(2012年12月6日)

 

【追記】あれからしばらくして引越したのですがこの酒屋のある駅を毎日の通勤で通るようになりました。それこそ何かのお導きがあったのかどうかはわかりませんが。


「御酒」誕生までの奇跡に酔った

今宵は戦火で壊滅したと思われていた戦前の黒麹菌(瑞泉菌)で造られた幻の泡盛「御酒(うさき)」・瑞泉酒造を飲んでいます。

 

御酒は瑞泉酒造さんの工場見学の時に試飲しただけだったのでしっかり味わうのはこれが初めて。

 

戦前の泡盛の再現と聞くと勝手な思い込みですが酒くさい飲みにくいような泡盛をイメージしてましたが、これが意外にも新酒とは思えないやさしい印象なんです。豆腐ようとのマリアージュがこれまた最高でどんどん杯が進みます。

御酒の箱に同封されている↓このパンフレットが読み応えがあってかなり面白いんです!!

沖縄戦で壊滅したと思われていた戦前の黒麹菌が60年の時を超えて東京大学で発見される。

しかし、発見された黒麹菌は非常にデリケートな状態のため、酒ができる確率は50%。

熟練杜氏の昼夜を問わない情熱が幾多の困難を乗り越えて「幻の泡盛」の復活に導いた~。

 

このパンフレットには「幻の酒」復活までの軌跡、いや奇跡が綴られています。幻の泡盛の復活のストーリーに胸と目頭を熱くさせながら御酒を飲むとさらに杯が進みます。

ヤバい!もうなくなりそう・・・

文:泡盛マイスター伊藤 薫