パーントゥの御利益 千代泉酒造所

宮古島滞在中に開催日と重なったのも何かの縁と思い、宮古島は平良島尻地区の厄払いの奇祭「パーントゥ」へ。

 

祭りが始まる夕方まで時間があったので池間島へのドライブがてら千代泉酒造所へ寄ってみることにしました。工場が閉鎖しているのは知っていましたがもう訪れる機会はないだろうと思ったもので。

 

レンタカーのナビと泡盛百科の地図では辿り着けず近くの商店で酒造所の場所を教えてもらいました。太い道から奥へ二筋入ったところに千代泉酒造所はありました。

閉鎖している千代泉酒造所の前に立ってみて、しみじみ思ったのは「もう千代泉は飲めないんだな」ということ。

 

道を教えてくれたお店の方によると酒造所の建物には今は親戚の方が住んでいるようです。当然ながら宮古島で「千代泉」の泡盛を見かけることはなく、もう手に入らないものと諦めて宮古島を後にしました。

 

大阪に戻り家の近所の酒屋を覗くと・・・

 

なんと!千代泉の一升瓶がありました、しかも2本も!!

宮古島の泡盛らしく2本を紐で縛ってみました。2本を束ねることで夫婦をあらわすのだとか。瓶を包む化粧紙があれば完璧ですね(^^♪(2014年10月)


肝心のパーントゥですが

千代泉をゲットできたことで肝心のパーントゥの話がすっかり後回しになってしまいました(笑)。

 

泥の神様、パーントゥに泥を塗られると無病息災で過ごせるそうで・・・

大人も子供の泥だらけ

パーントゥは新築の家に上がって泥を付けたり、車に乗り込んで泥を付けたりもするそうなので観光客がレンタカーで見に行く時はドアロックを忘れると大変なことになりますよ~!(パーントゥは1993年に重要無形民俗文化財に指定されています)  

 

この泥が物凄く臭うというネットの情報を見たのでパーントゥに捕まらないように逃げ回っていましたが、道路に落ちた泥からするとそれほど臭うように感じませんでしたね。

 

このパーントゥ、地元の人から振舞われた泡盛を飲んだり、オトーリの輪に入ったりするそうなのでなかなかの泡盛好きのようです。

 

この日一緒にいた長男(当時2歳半くらいだったのかな)は今でもパーントゥのことを泥(どろ)さんと呼んで恐がっています(笑)。

 

つい最近のニュースですが、泥さんことパーントゥが無形遺産登録ですって!

文化庁は24日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の補助機関が「宮古島のパーントゥ」(宮古島市)や「男鹿のナマハゲ」(秋田)など8県10件の伝統行事で構成する「来訪神 仮面・仮装の神々」を無形文化遺産に登録するよう勧告したと発表した。(毎日新聞より)


追記

泡盛の酒造所見学でお邪魔した蔵は20箇所になり、沖縄本島で見学のできる酒造所はほぼ網羅できたので次は離島に行ってみようと、これまた家族旅行に絡めて(家族を巻き込んで)一気に宮古島の7つの酒造所をまとめて見学した時の記事です。

 

これまでの酒造所見学のスタンスは「見学NGの酒造所には行かない」でした。だからたとえ近くまで行ったとしても写真を撮ったりすることもありませんでした。

 

そんなのは「見学ではない」と考えていたからですが離島の場合は次はいつ行けるのかわからないのでとにかく行けるだけ行こうと決めて結果的には宮古島にある酒造所を全部まわりました。

 

だから見学とは名ばかりで、酒造所の前まで行って、行った証にとにかく写真を撮って帰ってきた所も少なくありません。

 

酒造所見学ツアー第6弾、またの名を「宮古島家族旅行2014」の6蔵目は千代泉酒造所さんへお邪魔しました。訪問日:2014年10月4日


パーントゥの御利益が続いてます

宮古島ではまったく見かけなかった千代泉ですが近所の別の酒屋でも見つけてしまいました!こちらは四合瓶でしかも箱付きです。

 

泡盛好きとしては詰口年月日を確認せずにはいられません。ラベルにはなかったのでもしかしたらと期待が膨らみましたが・・・

この簡単に剥がれてしまいそうなシールに詰口年月日が書いてありました。

 

2004年6月1日以降は詰口年月日の記載をしなければいけないので、もしもこのシールが剥がれていたら2004年6月1日以前に造られた泡盛と勘違いしてしまいそうで恐いですね。

 

社長(代表?)が亡くなられて酒造りはしばらくストップしているようですが沖縄県酒造組合によると廃業ではなく休業中とのことでした。

 

後継者の問題とか課題は沢山あるだろうと思いますが、なんとか再開していただいてこの泡盛が最後じゃなくて単に先代が造った泡盛になればいいなと心から思います。(2014年10月)


終わりがあれば始まりがある

千代泉酒造所は2018年3月末で廃業したというニュースを見ました。僕がパーントゥの御利益で手に入れることができた千代泉は先代が造った泡盛とはならずに最後の千代泉になってしまいました。

 

2013年に経営者が亡くなって以降、後継者が見つからず休業状態だったのですが、タンクに残っていた在庫の引取先が見つかったことでとうとう廃業ということになったようです。

 

新聞には相続財産管理人が清算を終えたという記載があるので、相続人全員が相続放棄をしたため相続財産管理人が選任されて清算手続きをしていたようですね。

 

ひとまず相続をして株式会社などの法人にしてから第三者へ引継ぐことができれば、存続する可能性もあったのかもしれませんが、どうしようもありませんね。ひとまず相続というのは免許との絡みで難しかったのかもしれませんし。

でもまだ終わらないようです

「タンクに残っていた在庫の引取先が見つかった」とあるように、那覇市の泡盛専門BAR「泡盛倉庫」が中心となった「千代泉プロジェクト」のメンバーが商品化を進めているみたいです。

 

第1弾は「追悼」と銘打って3銘柄の泡盛とのブレンド泡盛として販売を予定しているとか。まだ詳細はわかりませんがこちらのfacebookページでプロジェクトの進捗が発信されるようなので気になる方はこちらをご覧ください。(2018年5月29日)

誇酒プロジェクト(こしゅプロジェクト)」


原点回帰

↓はじめて千代泉を飲んだときのブログです。わしたショップの陳列棚に3年も放置されるとか今では考えられませんね。

 

それ以上に考えられないのが「知識ゼロからの泡盛入門」を買った当時の超泡盛初心者だった頃の赤面しそうなブログの内容です。原点を忘れないようにそのまま載せています。人は変わるものですね(苦笑)。

今宵の一杯 千代泉

いままで泡盛を飲む時といえば沖縄に行った時とか、沖縄以外でも沖縄料理のお店とかがほとんどでしたが、ドはまりしてしまった「白百合」以外にどんな泡盛があるのかが気になって、泡盛の事を少し勉強しながら、じっくり泡盛を飲んでみようと思っています。

 

というわけで初心者にもわかりやすそうな「知識ゼロからの泡盛入門(日本酒類研究会/幻冬舎)」をわしたショップで買ってしまいました。

 

「知識ゼロ」というタイトルがいかにもだし、泡盛とこの本を一緒に買う行為がいかにも素人という感じで恥ずかしかったのですが、少し勇気を出してみました(笑)。

本の解説によると、千代泉の特徴は

  • 「香り/口に含んだ瞬間華やかさを感じる」
  • 「味/やわらかさを舌とのどに感じるが、後味はキレる」

だそうです。

 

口の中でふぁっとするような華やかさといわれればそんな気もしますが、後味がキレるというのがどういうことなのか良く分かりません。

 

初心者だし、まあ感じ方も人それぞれだろうと思いながら、解説を読み進めると千代泉酒造所では原酒が出来あがってから最低でも1年以上寝かせてからでないと出荷しないというこだわりがあるそうです。

 

出荷まで1年・・・。詰口年月日が2008年2月1日だから、瓶詰めしてから約3年。わしたショップの陳列棚で3年古酒ぐらいには熟成されていて、まろやかになってキレが目立たなくなったのかもしれませんね。

千代泉酒造所では手作業で瓶詰めをしていたりと、どうしてもたくさんの泡盛を造れないため古酒の販売はしていないそうです。だからちょっと得した気分です(^^)

 

知識ゼロからの泡盛入門は2008年6月に発行されているものなので情報が古くなっていますが泡盛について勉強してみたいという方にオススメです。10年前の本なので資料としても面白いと思います。

文:泡盛マイスター伊藤 薫

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コメント: 2
  • #1

    ちよいずみ探しています。 (金曜日, 01 9月 2017 11:27)

    こんにちは。はじめまして

    千代泉を探しています。
    入手場所教えてはいただけませんでしょうか?
    アドレスはtydaworks☆gmailドットコムになります。
    よろしくお願いします。

  • #2

    泡盛いとう (日曜日, 03 9月 2017 12:27)

    購入したのは3年前です。その後、見ていないので売切れてしまったようです。そのお店自体も残念ながら1年くらい前に閉店されていました。